痩せりゃいいってもんじゃない!私が太ることを選んだ理由
57kg→47kgの減量に成功したママダイエットインストラクターで、サンキュ!STYLEライターの渡邉有紀です。
今は「健康的なダイエット」を指導している私ですが、実は痩せすぎてしまった過去があります。当時の体型は、身長160㎝で42kg前後。自分では頑張ってダイエットした!と満足していましたが、体が訴える不調の数々……。そこから現在の47kgに「太る」ことを決意した理由をお伝えします。
「シンデレラ体重」の先にあったもの
160㎝で42kg前後。体脂肪率16~17%。若者が目指すという「シンデレラ体重」よりも軽く、モデルさん顔負けの体重と体脂肪率だと、私は自分に酔っていました。これは、ダイエットの努力の賜物だ。世の中の人は、みんな太りすぎている。努力が足りない。
でも、これは思い違いです。この体型になることで、デメリットの方が多かったのです。
服のサイズがない
洋服を綺麗に着こなしたいから痩せたはずなのに、着られる服がない…!
そう、痩せすぎて、着られる服がなくなりました。Sサイズすら緩くて、試着しては諦める日々。フリーサイズはガリガリ向けに出来ていません。全て脱げます。デニムは23インチをどうにかベルトを締めて着る。ジャストサイズを求めて、子ども服売り場の150サイズを買うこともしばしば。太っていた時以上に、着たい服が着られなくなったのです。
頻繁におこる体調不良
めまい、頭痛、ちょっとした風邪。いつも何かの体調不良に悩まされていました。生理も予定通りには来ず、2か月に1回のペースということも。ダイエットをして健康になりたかったはずなのに、太っていた時とはまた違った体の悩みが出てしまっていました。
理想の体型とは
BMIとは、Body Mass Indexの略称で、肥満度を表す指数として世界的に使われています。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。
日本肥満学会では、男女ともにBMI22を標準値としています。こちらの基準で肥満にあてはまるようであれば、各種生活習慣病などの予防の観点からも、ダイエットした方が良いと言えるでしょう。
私は身長160㎝なので、BMI値でいえば、47kg以上はないと普通体重にはなりません。42kg前後では、完全な低体重。
また、健康的でいられるために、女性は特に体脂肪率も重要です。家庭用体重計では正確な数値とはいえませんが、それでも目安にしたいところ。
アラサー女性は、ボディメイク大会に出るような方以外は20~27%の体脂肪率が目安です。
私の所属する日本ダイエット健康協会の定義では、「ダイエットとは、人が本来備えている代謝機能を正常に保ち、日常生活を健康的に送ることができるための適正体重を維持または獲得することを目的として、食事、身体活動、その他あらゆる生活習慣などを調整し、心身ともに活性化させること」とあります。
私はダイエット指導者として、本当の意味でのダイエットに成功していないと気づき、太る決意をしました。
皆さんは、ダイエットをする必要がある体型ですか?あなたの目指す目標体重や目標とする体型は、健康的ですか?私の失敗を反面教師にして、ぜひ今一度考えてみてください。
それでも、痩せた方が良いと思えたら、健康的な体型、健康な状態を目標にして頑張りましょう!
痩せりゃいいってもんじゃない
日本はまだまだ痩せ信仰が強い。痩せている=正しいと思ってしまう方が多いと思います。私もその一人でした。とにかく体重を落として、とにかく体脂肪率も低く……。
自ら体調不良も経験し、体のことも勉強した今ならお伝え出来ます。「痩せりゃいいってもんじゃない」。
適正体重や体脂肪率には、個人差がとても大きく、同じBMIでも健康でいられる人もいれば、体調を崩してしまう人もいます。自分が心地よくいられる体型で健康的に過ごすことが、ダイエットの最終目標です。
この記事を書いたのは。。。渡邉有紀
元・大手個別指導学習塾教室長の運動苦手ダイエットインストラクター。サンキュ!STYLEライター。サンキュ!25周年専属読者モデル。
5歳の息子を育てるママ。-10kgのダイエットに成功し、日本ダイエット健康協会認定インストラクターの資格を取得。「勉強とダイエットは似ている」をモットーとして、ダイエット個別指導やセミナー、執筆等の活動をしている。