塾や習い事が全部休校に……おうちでママが出来ること

元大手学習塾教室長で、４歳の息子を持つ母、サンキュ！STYLEライターのけんママです。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、７都府県に、緊急事態宣言が発令されました。その結果、お子さんの学習塾や習い事のスクールがお休みになってしまった方も多いと思います。実際、私の息子の習い事スクールは全て休校になりました。長いお休み期間に、親がしてあげられることは？学習塾での指導経験から、アイディアをお伝えします。

「おうちで復習」習慣をつけるチャンス

まず、なぜ学習塾や習い事のスクールへ通わせているのか？を振り返ってみましょう。
多くの方が、「何かを出来るようにするため、プロである先生に習わせたい」という希望のもとに通わせているはずです。学習塾なら、勉強の考え方のコツを。ピアノ教室なら、ピアノの弾き方のコツを。新しいことを教えてもらうには、やはりプロから習う方がコツを教えてもらえて、わかりやすいです。ですから、１ヵ月以上、習うことが出来ないとなると、「私は教えることが出来ないわ…」と、焦りがちです。ですが、復習についてはどうでしょうか？復習するなら、新しく教えてもらう必要はありませんよね。今までに、塾やスクールで習ったことを、自分で出来るようにするために、繰り返し実践してみるのです。
今まで、新しいことを習うばかりで「おうちで復習」の習慣がなかったならば、なおさら。この期間は、復習をすることで、習ったことをより身に着けることが出来ると実感するためのチャンスだといえます。

親が課題を与えてあげる

「復習しなさい！」と言っても、お子さんは何をしたら良いのかわからない場合が多いです。
学習塾での勉強ならば、テキストがあるはずですから、今までに習って解いたことがある問題のページから、1日に2ページでも良いので、場所を指定して取り組ませてあげれば、それが復習になります。
私の息子はレゴブロックを使ったお教室へ通っているのですが、ただブロックで遊ぶのではなく、お教室でやるように、「今日はジェットコースターを作ってみよう」や「公園を作ってみよう」という課題を与えて、作ってもらっています。
親は、先生じゃありません。教えられなくても、子どもが取り組むきっかけを作るコーチになってあげれば良いのです。

環境を変えるだけで楽しい

「はあ、今日も、毎日毎日、同じキッチンで食事を作り続けている……。」大人でも、毎日全く同じ環境って、少し嫌になることもありますよね。でも、新しいフライパンを買ったら、どんな気分ですか？ちょっと楽しい気分になりますよね。
お子さんにも、少し変化のある環境を与えてあげてください。ずっと家の中にこもって同じ景色を見ていると、「勉強しよう」「楽器の練習しよう」などと言われても、やる気が出ません。陽気も暖かくなってきましたし、お庭やバルコニーで取り組んでみても、気分が変わって楽しめますよ。
私の家は２階がリビングの住居なので、バルコニーにレジャーシートとテーブルを出して、ドリルに取り組んでもらっています。