元大手学習塾教室長が教える！自宅学習で「子どものやる気」を引き出す方法３選

元大手学習塾教室長で、４歳の息子を持つ母、サンキュ！STYLEライターのけんママです。
学習塾勤務時代には、小学生から高校生まで、計300名以上の生徒さんの学習指導にあたってきました。親御さんの多くの悩みは、「塾でやるのと違って、家庭だと勉強してくれない…。」休校期間の今だからこそ、この悩みを持つ方はもっと多いかと思います。元教室長の私が考える、自宅学習で、子どものやる気を引き出す方法３選をご紹介します。

１．環境を整える

まずは、環境を整えること。
「そんなの、当たり前じゃない！」と思われるかと思いますが、この当たり前が実は出来ていないことも多いです。ぜひ一度、見直してみてください。
勉強する環境というのは、その他の誘惑になりうる物がない環境です。勉強机の横に、漫画が並んでいたり、スマートフォンがあったりしたら、集中しろと言われても出来るはずがありません。個人の部屋で勉強する場合は、スマートフォンは持ち込まないことが絶対です。タブレット学習の場合は、出来るだけ脱線しないように、親御さんの目が届くところでやることをオススメします。
リビングで勉強する場合には、周りの家族の協力も必要です。お子さんが勉強する時間にはテレビはつけない、他の家族も読書などをして、同じく机に座るべきです。
学校の授業中に、立ち歩いて別のことをしている子がいたら、みんな気になって集中出来ないし、先生は注意しますよね？ご自宅でも、お母さんがウロウロと家事をしていたら、集中しろと言われても出来ません。忙しくても、その時間は隣に座って読み物をしたり、わからないところには一緒に考えてあげたりという時間にすることが、お子さんのやる気に繋がります。

２．ゲーム性

ただ、「勉強しなさい！」と言われるだけでは、やらされている感で、身が入らないことが多いです。
勉強を楽しく、刺激的な物にするには、「ゲーム性」も必要。タイマーで時間を測って時間内に出来るかどうか計算練習をしたり、ご兄弟がいる家庭なら、問題を解いてどちらが多く丸をもらえるか競争したり、と工夫することで面白くなります。
実際、私が学習塾で指導していた時に、宿題をやってこなかった子には、やらなかった回数をポイントにして一定数まで溜まったら、教室長のデスクの前で凝視されながら、授業１コマ分の自習をする、という罰ゲームを取り入れたことがありました。
みんなが「罰ゲームになりたくない！」と言いあいながら、必死に、自習席を使って宿題をしていました。
私の４歳の息子も、普通にワークを解くよりも、時間を測ったり、ママと競争して解いたりする方が好きで、意欲的に取り組んでくれています。

３．メリハリ

どんなに真面目で、勉強が好きな子でも、１日中勉強している、ということはありません。
ましてや、あまりやる気が出ない状態のところに、親御さんから朝も夜も関係なく、「勉強しなさい！」と言われ続けたら、もっとやる気は彼方へ飛んでいきます。
親も子も、「メリハリ」が重要です。
休校中の今の時期であれば、まずは学校に行っているはずの時間帯までだけは、うるさく言って良いでしょう。ですが、学校から帰ってくる夕方以降の時間は、時間を決めてテレビを見たり、ゲームをしたりする時間を取っても構わないです。日中しっかりとやるべきことをやれば、夕方からは自由が待っている！ストレスなく、勉強と付き合っていく方法を示してあげるのも、親御さんにしか出来ない重要なことです。

親御さんがコーチになって

小、中、高校生は、学校で勉強は教わっていますが、ほとんどの子が、「勉強の仕方」がわからない状態です。やり方のわからない物を、やりなさいと言われても、やる気は削がれるばかり……。
親御さんが、積極的に勉強の内容を教える必要はありません。ですが、自宅学習の際は、コーチになってあげてください。勉強に取り組む姿勢を、一緒に盛り上げてあげる存在。それは、学校や塾の先生ではなく、いつも一緒にいる親御さんしかなりえない存在なのです。
この記事が、不安いっぱいの休校中に、親子の良き関係を築くヒントになると嬉しいです。

この記事を書いたのは。。。けんママ
元大手学習塾教室長。
子育てママを健康で幸せにするダイエットインストラクター。
４歳の息子を育てるママ。ストレスフリーで健康的な暮らしを発信中♪