突然我が家に警察がやってきたお話
こんにちは、サンキュ!STYLEライターのヨシダリエです。
突然ですが皆さんは警察に訪ねて来られたことはありますか?
今でこそ笑い話にできる話ですが、当時は驚き、悲しい思いや不安でいっぱいになった珍事件(…と言っていいものかはわかりませんが)があります。
身に覚えのないことで通報された親の悲しみ
現在5歳の娘が当時3歳だった頃の話。幼稚園に入園して3ヶ月くらいの時期、少しずつ幼稚園にも慣れてきて、お友達と遊ぶ楽しさを知り、幼稚園自体は大好きな様子の娘。
ただ娘は、気に食わないことや思い通りにならないと不機嫌になり、何を言っても聞かないタイプ。かんしゃく持ちのようで、一度始まると泣き止むまでが本当に大変でした。
狂ったように大声で泣き、時には吐きそうになるほど。
今思えば、息子が産まれたことへの嫉妬で赤ちゃん返りをしていたのかもしれません。生まれて3ヶ月ほどの息子の世話をしながら、娘への対応にも困っていた時期でもありました。
ある夜、お風呂に入るのが遅くなってしまった日に、些細なことをきっかけにかんきゃくを起こしました。15分程度ひたすらお風呂場で泣かれてしまい、何をしても泣き止んでくれず困り果て、落ち着くまでそのまま見守ることに。かんしゃくを起こした娘は、どんなに優しい言葉をかけようと、なかなか冷静になってはくれません。
少し落ち着きお風呂から出て着替えていたその時です。突然部屋のチャイムと玄関のドアを叩く音が。
こんな時間に誰だろう?変な人だったらどうしよう、勧誘?宅配?
22時頃の訪問者に恐る恐る夫が出たところ、なんとおまわりさんが!
まだ着替えていた私と娘は慌てて着替えを済ませ、対応した夫の話によると「虐待を疑う通報がありました。これから刑事が来ます」と。
当然身に覚えがない私たちは呆然としてしまいました。
しばらくして刑事さんが訪ねて来ました。まさかドラマでしか見たことのなかった警察手帳を目の前で見る日が来るとは。。。
刑事さんは家の中を見て周り、少し会話をした後、娘に「お父さんとお母さんの言うこと、ちゃんと聞くんだよ」と優しく声を掛けて出て行きました。
疑いも晴れ大事にならず、しっかり誤解も解けて良かったとホッとしたものの、何より悲しくなったのが「虐待と周囲に疑われてしまったこと」
確かにかんしゃく娘には苦労していたけれど、私にとってはかわいい娘。虐待などするはずもなく、疑われてしまったことにとてもショックを受けました。
通報したのは誰なんだろう?誰が私を虐待している母親だと思っているのか。
近所の人の目が怖くなってしまいました。
当時は転勤先から東京に戻って来たところで、半月という短期間に物件探しをし、落ち着くまでの短期間住むことにしたアパートに住んでいました。とても狭く、単身者ばかりが住み、家族連れには住みにくい場所だったと思います。そんな環境の中、同じアパート内にどんな人が住んでいるかもわからない状況。少なからず子供の声や、走り回る音、親が叱る声などで周りよりうるさかったと思います。そんな我が家に嫌がらせをしてきたのかな?とも思いました。
そして後からわかったのは、通報された当日、都内で痛ましい虐待事件が報道されたこと。これには誰もが心を痛め、子供の声にいつも以上に敏感になっていたものと思います。嫌がらせなどではなく、子供を助けたいと思う気持ちからの通報だったのかもしれません。
様々な状況下ですが、とても悲しくなった私は周りのママ友や幼稚園の先生方に相談。たまたま良い物件があったため、数ヶ月後に住みやすい一軒家に引越しました。
そこに住んでから今現在、2年ほど経ちますが今のところ通報などされたことはありません。うるさくしたら、また警察を呼ばれてしまうかもしれない、という不安や心配は尽きませんが、この件で住環境やご近所さんとの関係性も大切だなとわかりました。
今では「娘は警察を呼ばれるほどヤンチャ」と笑って話せるようになりましたが、それでも我が家ではとても印象に残る大事件でした。
子供の居る家庭ではいつ起きてもおかしくない話です。
そして他人の家の子供の声について通報することは勇気が要ること。通報された側としてはとても悲しい思いをするけれど、それでも子供を守ろうとする近所の温かい目があるということを忘れてはならないし、いつかそれが虐待防止に繋がると良いなと考えます。
◆記事を書いたのは・・・ヨシダリエ
年長さんの女の子、2歳の男の子の2児ママです。可愛いもの、美味しいもの、楽しいことを求めて関東周辺をウロウロしています♪(現在自粛中)