年100冊以上本を読む私が厳選!暑い夏に読みたい「背筋が凍る短編ミステリー」

2021/08/06
  • 暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆するオールラウンダー。とりわけ北欧インテリア・家計・読書が好き。もっと見る>>

こんにちは。
年間100冊以上の本を読む読書マニアのサンキュ!STYLEライターあやをです。

猛暑日が続いていますね。夏といえば肝試し...ではなく、ミステリー小説!筆者は普段から季節に合った本を読むようにしているのですが、夏になるとやっぱり「怖い話」が読みたくなります。

今回はこれまで読んできたミステリー小説の中から、暑い夏にうってつけのゾクッとする短編作品を2つご紹介します。

ゾクッとする短編ミステリー2選

天使の耳 / 東野圭吾

交通事故を題材にした、東野圭吾の初期の短編集です。筆者はこの著者の作品を30冊以上読んでいますが、その中でもお気に入りの一冊。

表題作の「天使の耳」は、深夜に起きた衝突事故のお話です。

とある交差点で深夜に軽自動車と外車が衝突し、軽自動車のドライバーが死亡。外車のドライバーと軽自動車に同乗していた妹は、互いに青信号だったと主張するのですが、死んだドライバーの妹は目が不自由でした。しかしその少女は信じられない方法で、自分たちの方が青信号だったことを証明するのです。

筆者は初めて読んだ時の衝撃を未だに忘れることができません。何気ない気持ちで読み進めていたのですが、真相に気付いた瞬間、ハッと息を飲みました。

ドライブレコーダーのない時代に書かれているので、現代の目線で読むと驚く描写もありますが、収録されている6話はどれもトリックが秀逸で、短編ながら読み応えは抜群です!

満願 / 米澤穂信

2014年、ミステリーの年間ランキングで3冠に輝いた米澤穂信の短編集。

短編ミステリーはその短さゆえにトリックの質が問われますが、この作品は、どの話もトリックが練られていて、読みながら思わずうーむと唸ってしまいました。

人を殺めた1人の女性。控訴を取り下げ、静かに刑に服していた彼女が本当に守りたかったものとは...?その結末に驚愕する表題作をはじめ、登場人物が奇妙な事件に遭遇する物語全6篇が収録されています。

筆者のイチオシは美しい中学生姉妹による狂気と官能の物語「柘榴」と、峠のドライブインにいる不気味な老婆とのやりとりを描いた「関守」。
どちらも読み終えた時には背筋が凍りつき、興奮が抑えられませんでした。

一話一話が極上のミステリーになっている本作。ホラー要素が強い作品なので読後感は悪いのですが、文章からひんやりとした空気が伝わってくるので、読んでいると暑さを忘れてしまうかも?!

暑い夏は本で涼みましょう!

今回は、筆者がこれまで読んできたミステリー小説の中から特に「怖い」と感じた短編を2冊をご紹介しました。短編ミステリーは短い時間でドキドキ、ハラハラできるので、普段本をあまり読まない人にもおすすめですよ!

背筋が凍るミステリー小説を読んで、暑い夏を乗り切りましょう。

◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。Instagramでも定期的に読んだ本を紹介しています。

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