ロバにスポンジケーキってどんな意味?読むだけで身に付く世界のことわざ
こんにちは。
これまで1,000冊以上の本を読んできた読書マニアのサンキュ!STYLEライターあやをです。
今回は「世界のことわざ」が楽しく学べる絵本をご紹介します。
ことわざ、どれくらい知ってる?
筆者と「ことわざ」の出会いは遡ること二十数年前。幼稚園のときに親が買ってきた「ことわざカルタ」でした。読み札にことわざが書いてあり、絵札にそのことわざの頭文字が書かれているカルタです。
当時は、ことわざの意味はよく分かっていませんでしたが、カルタ遊びが楽しくて、小学校に上がる頃にはカルタの読み札にあることわざは全て覚えていました。
そんなわけで、ことわざにはわりと昔から馴染みがあるのですが、そんな筆者が最近興味を持ったのが「世界のことわざ」世界にも、日本同様、様々なことわざがありますが、そのことわざが、とってもユニークなんです。
「ロバにスポンジケーキ」とは?
世界中から集めた51個のユニークなことわざが紹介されたこちらの一冊。では、この本の中で紹介されているポルトガルのことわざ「ロバにスポンジケーキ」とは、一体どんな意味なのでしょうか?
これは「そのものの価値や本来の扱いを分かっていない人、それを得るに値しない人に何かを与えることの無意味さ」を表していることわざです。
あれ、同じような意味のことわざをどこかで聞いたことがありますよね?そう、このことわざは日本で言う「豚に真珠」と同じ意味。
ロバにスポンジケーキを与えても、その美味しさは分からないということなのでしょうね!
同じ意味のことわざでも、日本だと「豚」と「真珠」でそれを表現し、ポルトガルでは「ロバ」と「スポンジケーキ」で表現する、国によって身近な動物が違うというのが面白いですよね。
この本では他にも、次のようなことわざが紹介されています。
テーブルクロスには小さすぎ、ナプキンには大きすぎる。(オランダ語)
これもどこかで耳にしたことがあるようなことわざですよね。中途半端でどうしようもない様子を表していて、日本の「帯に短し襷(たすき)に長し」とほぼ同じ意味。国が違うのに、これだけ似たことわざがあるというのも驚きです。
私の頭にアイロンをかけないで。(アルメニア語)
えーどういう意味ー?と思わず笑ってしまいそうなことわざですが、これは「イライラさせないで!」という意味。頭が痛くなるようなことを言ってくる人に向かって言うことわざなのでしょうか?!
ある日はハチミツ、ある日はタマネギ。(アラビア語)
このことわざは、あるときにはとてもうまくいき、またあるときには悪い方へいく、という意味です。いいことを甘いはちみつに、悪いことを辛いたまねぎに例えていますが、なんだか可愛くてほっこりしちゃいますね。
あなたは、私のオレンジの片割れ。(スペイン語)
これは、生涯愛する人であることを意味することわざです。一つとして同じオレンジはない。とてもロマンティックなことわざですね。
ことわざから世界を学ぼう
世界のことわざを知ることで、その国の文化を垣間見ることができますし、この本ではたくさんの国のことわざが紹介されているので、どんな国なんだろう?と想像ながら読むのも楽しそう。
また「これは日本のことわざだと何になるのかな?」なんて考えながら読めば、日本のことわざに改めて目を向けるきっかけにもなります。
つい本棚に飾っておきたくなるようなポップで可愛い装丁も魅力的。各ページのイラストがとても素敵で、子どもから大人まで楽しく学べる絵本です。ぜひ読んでみてください。
関連記事(おすすめ本紹介)
◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。Instagramでも定期的に読んだ本を紹介しています。