妻の機嫌が悪いときの対処法とは?!悩んだら何度でも読み返したくなる一冊

2020/04/27
  • 暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆するオールラウンダー。とりわけ北欧インテリア・家計・読書が好き。もっと見る>>

こんにちは。
これまで1,000冊以上の本を読んできた読書マニアのサンキュ!STYLEライターあやをです。

今回は、筆者が「手元に置いて何度でも読み返したい」と思った一冊をご紹介します。

妻の機嫌が悪いときの対処法?

「奥さんの機嫌が悪いときに家にいるのがキツイです」という相談をしてきたとある男性。

それに対する回答はこうです。

それは世界中の夫の92パーセントくらいが同時進行的にひしひしと経験していることです。そうですね、「これはただの気象現象なのだ」と思われてはいかがでしょう 。これは竜巻なんだ、これは突風なんだ、これはフェーン現象なんだ。そう思うと気持ちが(比較的)ラクになります。誰も天気に文句は言えませんらね。


私は「奥さん側」ですが、これを読んだとき、なるほど…と思わず感心してしまいました。(実際に夫がそんな風に思っていると知ったらそれはそれで腹が立ちそうですが)

村上さんのところ/村上春樹

このやりとりは「村上さんのところ」の一節です。

小説家の村上春樹に直接質問ができる伝説の超人気サイト「村上さんのところ」

119日間の期間限定だったこのサイトに世界中から集まったメールは、なんと3万7465通。閲覧数は1億PVに及びました。村上春樹自ら届いたメールの全てに目を通し、3,716に回答。そしてその中から笑って泣いて考えさせられる473の名問答を厳選収録!


「文章を書くのが苦手です」という質問に対し、「文章を書くというのは、女の人を口説くのと一緒で、ある程度は練習でうまくなりますが、基本的にはもって生まれたもので決まります。」と、身も蓋もない回答をしたり。

「Jazzの苦手な妻にどんなプレゼンテーションをすればJazzを受け入れてもらえるか」という相談には「あなたには夫婦生活の厳しさというものがまだよく分かっていないみたいですね。そんなプレゼンテーションが、妻に都合良くすらりと受け入れてもらえるわけがないじゃないですか。人生というのはおおむね孤独なものです。孤独にジャズを聴いてください。」という厳しい回答。

かと思えば「100パーセントの女の子に出会えましたか?※」という質問には、「いいえ、ないと思います。でも何も100パーセントじゃなくたっていいじゃないか、と思わせる女性に出会ったことはあります。そういうのもまた素敵なものですよ。」なんて素敵な回答も。※村上春樹の短編「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」に絡めた質問

悩める若者にはあたたかい言葉を返し、甘ったれた大人からの質問には「そんなの僕に聞かれても知りませんよ、自分で考えてください」と突き放す場面も。

くすっと笑えたり、ふうむと考えさせられるやりとりが盛りだくさん!

「規則正しく生きることが、たいていの問題を解決する」
「優雅に生きることが一番の復讐」
「結婚の基準は、この人と一緒にいたら絶対に退屈しないだろうなと思えること」

ユーモアを交えながらも、一つ一つの質問に真摯に回答されているので、この473のやりとりの中には、皆さんの背中を押してくれるような言葉がきっとあるはず。

迷ったとき、悩んだときに何度も読み返したくなる、素敵な言葉に溢れた一冊です。

妻の機嫌が悪いときは・・・

外出自粛が続く中で、どうしてもイライラしてしまうとき、ありますよね。そんな妻の顔色を毎日うかがっている夫も実はたくさんいるのかも...。

そんなときは「本日は雨、夕方から夜にかけて一時的に雷を伴うでしょう」などと、本日の天気予報をお知らせしてみてはいかがでしょうか…?!

関連記事(おすすめ本紹介)

◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。Instagramでも定期的に読んだ本を紹介しています。

計算中