パパは絶対読むべき!6ヶ月間育休を取得した男性が綴る本音とは

2021/02/27
  • 暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆するオールラウンダー。とりわけ北欧インテリア・家計・読書が好き。もっと見る>>

こんにちは。
年間100冊以上の本を読む読書マニアのサンキュ!STYLEライターあやをです。

厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、2019年度の男性の育児休業取得率は7.48%。年々数%ずつ増えているとはいえ、まだほとんどの男性が取得していません。そんな中、今よりもさらに取得率が低かった2017年に6ヶ月間の育休を取得した男性がいます。今回紹介するのは、そんな男性の体験記です。

"おっぱいが欲しい..."あるコラムとの出会い

“いま一番欲しいものは?と問われたなら、暇でも評価でもお金でもなく、「おっぱい」と即答するだろう。”

そんな書き出しのwebコラムを読んだのは、第一子を妊娠してすぐの頃でした。私は夢中になってそれを最後まで読み、書籍化されていることを知るとすぐに購入。そして夫に「これ、課題図書ね!」と言って手渡しました。これからパパになる男性こそ、読むべき本だと思ったからです。

これは、6ヶ月に渡る育休を取得したサラリーマン男性の体験記です。もともと、社内報として書かれたwebコラムが反響を呼び、書籍化されました。

男性目線で書かれる「育休」とは

この本の魅力は、あえて「わかっていなかった男」目線で書かれているところ。著者の魚返洋平さんが、実際に子どもが生まれる前に自分が持っていた育児のイメージ(笑っちゃうほどわかってない!)を晒したうえで、「現実はこんなに違った」という体験を書いているので、すごくリアリティがあるのです。

また、夫(父)から見た妻(母)の辛さについて、男性の言葉で書かれているのも印象的でした。

”僕のパートを全部合わせても、妻の大変さには到底及ばない。”

その理由を、おっぱいを持つ者ゆえの苦悩があるからだ、と著者は言います。冒頭で紹介した”おっぱいが欲しい”は、もし自分にもおっぱいがあれば、授乳に関する負担をシェアできるのに...という著者のもどかしさから発せられた言葉なのです。これも、毎日一緒に育児をしているからこそ感じられることですよね。

育休の「醍醐味」と「本当のところ」

この本のさらに素晴らしいところは、「大変だ」だけで終わらないところ。

育児はめちゃくちゃ大変、それはもちろん真理だけれど、育休をとったからこそ出会えた喜びがある。本書の中で「黄金の瞬間」と書かれている出来事の数々は、些細だけれど幸せに満ちていて、それは、赤ちゃんと1日中一緒にいなければ(=育休を取らなければ)立ち会うことができなかったかけがえのない瞬間なのです。

そして忘れてはいけないのが、これは「育児」ではなく「育児休業」について書かれた本だということ。実際に育休を取得した場合、家計はどうなるの?復職した後ってどんな感じ?など、「男性の育児休業」についの体験談が具体的に書かれているのでとても参考になります。

大切な人へ贈りたい一冊

私はこの本を産後に改めて読んでみたのですが、産前は「へ〜そうなんだ!」と思っていた内容に、今度は「おっしゃる通り!!」と共感することができて、二度楽しめました。

また、著者がコピーライターなので、文章がウィットに富んでいて、とにかく面白い!真面目なテーマにも関わらず、ポンポンと繰り出される(いい意味で)ふざけた言葉の数々に、肩の力を抜いて読むことができます。

育休って、実際男は何をするの...?そんな疑問に答える一冊。
育休を検討している人はもちろん、もうすぐ子どもが生まれる人、育児中の人にもおすすめ!これからパパになる人へプレゼントするのもいいかもしれませんね!

◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。Instagramでも定期的に読んだ本を紹介しています。

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