文章を書くのが苦手な人必見!読むだけで書けるようになる?!魔法の一冊
こんにちは。年間100冊以上の本を読む読書マニアのサンキュ!STYLEライターあやをです。
メールや手紙、企画書、報告書、願書、エントリーシート...文章を書く機会はたくさんありますが、自分の伝えたいことを文章にするのって結構難しいですよね。
今回は「文章を書くのが苦手」というかたへ、一生モノの文章術が学べる一冊をご紹介します。
朝日新聞のベテラン校閲記者による文章講座。この本では、初級・中級・上級・プロ級の四段階で、文章の基礎から実践的な文章術まで学べます。
この文、どこがおかしい?
これを読んで「なんかおかしい」と感じる人は多いと思いますが、ではいざ説明しろと言われると、うーん...と考えてしまいますよね。
この文を分解すると、主語である「このバッグは〜」が「ブランドものなので」と「ブランドだ」の両方にかかってしまっていることが分かります。
つまり、文の骨格が「このバッグはブランドものなので、ブランドだ」となっているからおかしかったんですね!
このように、初級では主語と述語の関係といった文章の基礎について詳しく書かれています。
他にも、これまであまり意識せず使い分けていた助詞の文法的解説が面白いんです!例えば、「が」と「は」の違い。
「が」と「は」の違いなんて言われなくても分かってるよ!と思うかもしれませんが、では、その違いを具体的に説明しろと言われると、意外とできない。
この本では、そういった感覚的にしか分かっていなかったことが説明されているので、とても勉強になります。
すぐに実践できるテクニック
中級、上級と進むにつれて、分かりやすい文章を書くための実践的なアドバイスが次々と紹介されます。文章の組み立て方などは訓練が必要ですが、すぐにでも取り入れられる「テクニック」も満載。
・同じ表現を繰り返さない
・「だが」「ので」はできるだけ使わない
・「、」は意味のかたまりでつける
などなど、これらを意識するだけでもすぐに文章力がUPしそうですよね!
一つの文には一つの要素
全体を通して何度も出てくるのが「一つの文には一つの要素」
ここで改めて「このバッグはブランドものなので、値段と人気が高く、品質とデザインが美しいブランドだ。」の改善例を見てみましょう。
主語と述語だけを直した場合
このバッグはブランドものなので、値段は高いが、若い女性に人気があり、品質がよくデザインが美しい。(P28)
要素で文を分けた場合
このバッグはブランドものなので値段が高い。しかし品質がよくデザインが美しいので、若い女性に人気がある。(P29)
このように、要素が増えたら文を分けるだけで、文章が分かりやすくなるのです!
(筆者も、油断するとすぐに一文が長くなってしまうので、気をつけなければ...。)
文章力が磨かれる一冊
ページをめくる度に「ああ、だからこういう文章は違和感があるのか!」とか、「こう書けば良いのか!」という驚きの連続。
例題がたくさん出てくるので、答えを見る前に自分で「分かりやすい文章」に書き直してみるのがおすすめ。一冊読み終わる頃には、何となくコツが掴めてくるはず!
大学生向けに書かれた本ですが、ここで紹介されている文章術は、日常の様々な場面で使えるものばかり。
会話形式で進むので本が苦手なかたでも読みやすいですよ!「マジ文章書けないんだけど!」という人はぜひ手に取ってみてください。
◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。Instagramでも定期的に読んだ本を紹介しています。
「このバッグはブランドものなので、値段と人気が高く、品質とデザインが美しいブランドだ。」(P24)