文学作品を読まずに大人になってしまった方へ!それ10ページで学べます

2020/05/17
  • 暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆するオールラウンダー。とりわけ北欧インテリア・家計・読書が好き。もっと見る>>

こんにちは。
これまで1,000冊以上の本を読んできた読書マニアのサンキュ!STYLEライターあやをです。

「人間失格」「山月記」「舞姫」といった有名すぎる文学作品。名前はもちろん聞いたことあるけど、どんな話なのかは実は知らない。今更読んでないとは言えないし、かと言って今から読むのも面倒...。

そんなアナタに朗報!今回は、たった10ページくらいの漫画を読むだけで有名な文学作品のことが「だいたい」分かる本をご紹介します。

有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。 (トーチコミックス)

これは、太宰治、森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介などの超有名な文学作品を、それぞれ約10ページくらいの漫画で読むことができる文学入門です。

10ページ読むだけでで本当にどんな作品か分かるの?!と思われるかもしれませんが、これがなかなかよくまとまっており「だいたい」分かります。

この「だいたい」というところがミソ。10ページでその作品の全てを知ることはやはり難しいですが、例えばカフカの「変身」が話題に出た時に「あ〜はいはい、ある日目覚めたら毒虫になっていて、結局最後は家族に見捨てられて息絶えちゃうやつね〜かわいそうだよね、グレゴール」くらいのことは言えるようになるでしょう。

全く内容を知らなかったところから、たった10ページ読むだけでそこまで分かれば十分。

この本の中には25作品分が紹介されていますが、その全てをちゃんと読もうと思うとなかなか大変です。でもこれなら、一冊読むだけで25作品のあらすじが分かるので、文学教養が一気にアップ!

中には、名前は聞いたことあったけど、こんな話だったの?!と驚く作品があるかもしれませんし、あ、これ教科書に載ってたかも!と思い出すような作品もあるでしょう。

これまで、ハードルが高そう...と敬遠してきたような文学作品も、10ページの漫画であれば気軽に読むことができます。

文学作品の主人公、9割が「ろくでなし」説

過去に「世界一受けたい授業」で又吉直樹さんがこの本を紹介されている中で、文学作品の主人公はみんなろくでなしだというようなことを言っていました。この本を読むと分かりますが確かにみんな「ろくでなし」なのです。

筆者が学生の頃にはじめて「人間失格」を読んだ時も「うわ、葉蔵(主人公)、最低じゃん!!!」と思っていましたが、これが「主人公に共感できる」という人が結構いるということを後から知って驚きました。

そしてそんな筆者も、人間失格にこそ共感はしませんでしたが、他の文学作品のろくでなし主人公の中には、ろくでなしだと分かっていながらも共感してしまうものもありました。(どの作品かは内緒です)

人間誰しも弱い部分やろくでなしの部分を持っていると思いますが、普段はそれを隠す人がほとんど。人間のそういう部分をあえて真正面から描いていることこそが、文学作品の魅力なのかもしれませんね。

有名な文学作品がぎゅっと凝縮された一冊、大人はもちろん、学生にもおすすめです。この漫画を読んでもし気になる作品があったら、原作もぜひ手にとって読んでみてください。

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◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。Instagramでも定期的に読んだ本を紹介しています。

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