〈レシピ〉手順は3つ ついつい食べちゃう柚子ピール

2020/12/04
  • おやつ料理家。小学生と中学生の2児の母。シュタイナーとフランス菓子をベースにしたおやつの教室を主宰。もっと見る>>

こんにちは。時々はお母さんも心と体に優しいおやつはいかがですか?
ホッとひと息しましょ!
ただ今、中学生と小学生の子育て真っ最中の
橋爪ひとみです。

柚子やレモン、みかんなど、柑橘の美味しい冬がやってきました。
わが家の小さな庭の柚子の木は、今年たくさん実りましたので早速柚子ピールを作りました。

柑橘の爽やかさ、ピール(皮)のほのかな苦味、砂糖(きび砂糖とてんさい糖を使用)の優しい甘さで、ついつい手がのびてしまいます。

大まかな手順は3つ。
1.中身を取り出しカットした皮をゆでこぼす。
2.煮詰める
3.乾燥させる

よかったらレシピを参考に作ってみてくださいね。

柚子ピールの作り方

材料

・柚子 お好みの量 (皮を食すため無農薬の柚子が良い)
・砂糖 柚子の皮の重さ30~50% (グラニュー糖、きび砂糖などお好みの砂糖)
※私はきび砂糖を使用したため黒い仕上がりになっています。砂糖の色や種類により出来上がりの色やコクは変わります。

作り方

1.水でしっかり洗う。

半分に切り、果汁をしぼる。

 皮に着いている薄皮と種は手でとる。白いわたがついたままで良い。
筋はとっておく。

筋がとりにくいようであれば適当な大きさにカットしてから取っても良い

白いわたがついたまま、ボールに入れひたひたの水につけて、一晩おいておく。 
ラップをすると上部まで水につかります。

〈ゆでこぼす〉鍋に皮とひたひたになるくらいの水を入れて火にかける。
沸騰したらお湯を捨てる作業を3回繰り返す。

3回ゆでこぼした皮を好みの大きさに切る。

2.カットした皮の総量を計ります。皮の重さ30~50%の砂糖とひたひたの水を鍋に入れて、
弱火にかけ煮ていきます。

砂糖がとけるまで優しくかき混ぜ煮ていきます。
15~20分くらいで、一度皮を持ち上げてみて、わたのところが透明になっていたら、煮汁を8割ほど捨てる。
少しの煮汁と皮を入れた鍋を再び弱火にかけ、木べらでかき混ぜながら焦がさないように煮詰める。
水分がなくなったら火をとめる。こげないように注意してくださいね。多少煮汁が残っていても問題はありません。

3.オーブンペーパーの上に皮を並べて冷ます。手でさわってみて、そのまま乾燥させる。
早く乾燥させたい場合は、100度のオーブンで15~30分、低温乾燥させます。
カットの大きさやお好みの固さにより乾燥時間は変わります。

冷めた皮をグラニュー糖などの砂糖にからませて、再び乾燥させたらできあがり。
私はてんさい糖を、まぶしました。お好みの砂糖で味わってくださいね。


おまけ。残った果汁で…

私は今回36個分の柚子で作りましたので、果汁もたくさんとれました。
お醤油と合わせてポン酢にしたり、ドレッシングやそのままミネラルウォーターにいれて飲んでも良いですね。

私は果汁とオーブンに並びきらなかった残りの皮を合わせ、その総計量の80%のきび砂糖を鍋に入れて弱火でトロッとなるまで煮詰め、ちょっとゆるめのジャムを作りました。

きび砂糖なので黒っぽい仕上がりですが、コクのある甘みの中にギュウッと凝縮された柚子の酸味も感じます。
ゆるめの柚子ジャムはそのままお湯に溶かして柚子ティーとして、トーストしたパンにぬったりしてもおいしいです。
今日は蒸したさつまいもにからめてお弁当のおかずにも柚子ジャムを使いました。

ほうれん草の右側にあるのが柚子ジャムをからめたさつまいも

自然の恵みに感謝して、皮から果汁まで余すことなくいただける柚子。
先人たちの知恵って本当に学ぶことが多いですね。

砂糖は様々な種類がありますから、色々試して味の違いをみるのもまた発見がありますね。
手間はかかりますが、この季節ならではの台所仕事を楽しみながら、できたてほやほやの柚子ピールでホッとひと息ついてくださいね。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

■この記事を書いたのは・・・
おやつ教育家 橋爪ひとみ。
私たちの体は食べたものでできている。でも、それだけではなくて…
過去の人たちが食べてきたもののおかげで今の私たちの体ができている。
だから、昔の知恵料理、食べ継がれてきたものを大切にしたいなあと思いながら作っています。

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