どっぷりはまったあんこの世界!甘美で底深い沼へようこそ
家にありさえすれば毎日でもあんこを食べてしまう、和菓子大好き主婦のdanngoです。
少し前までは店で買ったあんこ菓子を食べるのみでしたが、最近になって自分でつくるあんこにも目覚めました。
はまると抜け出せないあんこの魅力を語ります。
あんこは美しい
おいしさもさることながら、あんこの魅力は美しさにもあります。
つぶあんでもこしあんでも、その独特の表面の味わいには吸い込まれるような深みが。
細かく成形できるため、四季の景物などさまざまなものを表現できます。
あんこより生クリームが好きという人も多いかもしれません。
生クリームだって美しい形をつくることができますが、あんこほど自由度は高くないと思います。
あんこには栄養も豊富にあります。
生クリームのカロリーの大半は脂質ですが、あんこは炭水化物が多く脂質がひかえめ。
原料の小豆の栄養素を見ると、タンパク質も多く含まれています。
食物繊維や鉄分も多く、女性にとってはうれしい食べ物なのです。
自分であんこを炊いてみた
私があんこを自分でつくりたいと思ったきっかけは、現在も放送中(2022年1月時点)の朝ドラ『カムカムエブリバディ』。
少し前に終わってしまった「安子編」ではヒロインが和菓子家の娘という設定だったため、鍋でグツグツとあんこが煮える映像が何度も流れました。
なんという目の毒!それを見るたびあんこを買いに走ったのは言うまでもありません。
と同時に、「あんこってもしや家でもつくれる?」と思い始めました。
映像にあったのは製餡所のたいそうな機械ではなく、どこの家庭にもありそうな大きめの鍋でしたから。
小豆を買うと袋にはあんこの基本的なつくり方も書いてあり、それにしたがうことにしました。
ざるに入れた小豆を洗うとシャキシャキと小気味いい音がして、妖怪小豆洗いの姿が目に浮かびます。
一度ゆでて沸騰させた湯を捨ててアクを抜いてから、じっくりコトコト煮込んでみました。
砂糖は250グラムとあるところを200グラムに。
甘さ控えめでもおいしいだろうと思ったからです。
しばらく混ぜながら加熱すると、ちゃんとあんこができあがりました。
ぜんざいにして食べたところ、甘すぎず上品な味。
あんこはバットなどに小分けして冷凍すれば日持ちするので便利。
缶詰やレトルトのあんこを全て使い切れず、冷蔵庫に入れたのを忘れてダメにしてしまったことが何回かありますが、これなら安心です。
下にしいているのは、あんこをはがしやすくするためのみつろうラップ。
普通のラップでも大丈夫だと思います。
謎のあんこも作成
手づくりあんこに味をしめた私、今度は砂糖を使わないあんこにチャレンジしました。
甘みづけに使ったのは、なんと甘酒。
単なる野生の勘を頼りに、250グラムの小豆に対し600mlの甘酒を3回に分けて入れて煮詰めました。
水分が多いので時間がかかりましたが、でき上がってみると普通のあんこと大差ない感じの外見。
食べるとかすかにお酒の香りがして、さっぱりとした甘みを感じました。
スコーンや餅と一緒に食べてもおいしかったです。
そのうち小豆にこだわりだして「北海道に買いつけに行く」とか言い始めたら、誰か全力で止めてください。
一緒にあんこを愛してくれる沼友は、随時募集中でございます。
◆記事を書いたのは・・・danngo
料亭女将のDNAを受け継ぐアラフォー。料理上手ではなく、おいしいものを嗅ぎ分ける能力のみに特化。魚介類と甘いものに目がありません。お酒に弱いけれど日本酒が好き。食生活アドバイザー(R)の資格を取得。