洗濯排水が気になる!段階的にできる4つのアクション
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
マイクロプラスチックによる海の汚染が問題になっている今、洗濯排水にも注意してほしいと思っています。
洗濯排水とマイクロプラスチックの関係、段階的にできる対処法をお伝えします。
洗濯排水とマイクロプラスチックの関係とは?
海にあるプラスチックというと使い捨てのレジ袋やストローなどのイメージが強いですが、それだけが問題なのではありません。
大きなプラスチックだけでなく、マイクロプラスチックもかなり問題視されています。
5mm以下の小さなプラスチックです。
回収しづらいという点では、大きいものよりやっかい。
紫外線や波の影響で小さくなったものもありますが、もとから小さかったものも。
よく見つかるらしいのが、色鮮やかな繊維状のプラスチック。
多くは洗濯排水を通して流れ込んだものと考えられています。
ペットボトルなどの大きなプラスチックは浮力が強く海面上にとどまりやすいですが、小さなプラスチックは沈み込む海流に巻き込まれ深海にたまるものもあるそうです。
地球で最も深いマリアナ海溝の端脚類にいたっては、調べた全部の個体からマイクロプラスチックがでてくる。そのほとんどが化学繊維だった。
『海洋プラスチック汚染-「プラなし」博士、ごみを語る』
私達が着る服の多くは、石油系の合成繊維でできています。
その繊維が洗濯排水に流れ出て、下水処理場でも除去しきれず海にたどり着くと考えられているのです。
少しでも流れ出るマイクロプラスチックを減らす工夫はないでしょうか。
アクション1:ごみ取りネットを確認
まず、洗濯機のごみ取りネットを確認してみましょう。
ごみ取りネットが正常に機能していれば、洗濯中に流れ出る繊維の多くをキャッチしてくれるはずです。
ただし、ネットに穴が空いていれば効果は弱まりますね。
洗濯機自体を買い替えなくとも、浮かべて使えるごみ取りネットで対応できます。
アクション2:肌着を天然素材のものに
ポリエステルなどの化学繊維でできた肌着は、汗をあまり吸わず肌がチクチクすることもあります。
思い切って綿100%のものに切り替えてみてはいかがでしょうか。
洗濯回数の少ないアウターより、毎日洗う肌着を替える方が効果は高いはずです。
綿だとほっこり感が強くて、パートナーから不評かもしれません。
光沢感のあるシルクの下着も素敵ですよね。
服と一緒に下着も脱いでしまい、ありのままのあなたで勝負するという方法もあります。
アクション3:香りつき柔軟剤をやめてみる
実は香りつきの柔軟剤にも、マイクロプラスチックを含むものがあります。
香りには個人の好みもあり、あなたの好きな香りを家族も好きとは限らないですよね。
無香料の柔軟剤を選ぶか、柔軟剤自体をやめてみるのもいいと思います。
我が家は液体せっけんのみを使っていますが、さほど不便はありません。
重曹を併用するといいらしいので、気になる時はやってみます。
アクション4:綿の洗濯ネットを使う
衣類を守る洗濯ネット、アクリルやポリエステルのものが多いですよね。
用途を考えれば、天然繊維でも良いはずです。
探すとコットンの洗濯ネットはいろいろありましたが、なかなか自分好みのものが見つかりませんでした。
「袋くらいなら自分でつくれるのでは?」と思い立ち、自作することに。
1つは無印良品のコットンメッシュバッグ(税込790円)に手芸店で買ったファスナーをつけたもの。
靴下などのからまりやすい小物をまとめて洗うのに使っています。
もう1つはさらしを縫って家にあったひもをつけた巾着袋。
こちらは夫のワイシャツなど、優しく洗いたい衣類を入れています。
全ての衣類を綿やウールなどにするのはハードルが高いですし、アウターは機能性を考えると化学繊維が適していることも。
完璧を目指すのは大変なので、段階的に変えていければいいなと思っています。
※引用・参考文献……『海洋プラスチック汚染―「プラなし」博士、ごみを語る』中嶋亮太、2019年、岩波書店
◆記事を書いたのは・・・danngo
物心ついた時から生き物大好きだった40代主婦。美しく平和な地球と子どもの未来を守りたいと考えています。面倒くさがりのため、できるだけ手抜きしてズボラでもできるエコ活動を模索中。
インド洋の深海底からは、五〇ミリリットルの泥中に最大で四〇個の化学繊維が見つかっている。