家庭を会社にたとえたらブラック企業?主婦は立派な社畜かも

2022/11/27
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
劣悪な労働環境が問題となるブラック企業、全く縁のない話でもありません。
主婦の仕事には24時間、365日休みなし。それだけ考えても過酷ではありませんか?
家庭を会社にたとえるとどうなるか考えてみました。

我が社の社員構成

我が社の社員、つまり私の家族の構成は夫、私、息子、娘の4人。
夫はいうならば社長、私は平社員、子ども達は入社間もない新入社員で目下研修中の日々。

社長は家事がほとんどできず、時々やるのはお風呂掃除と洗濯物干し、月曜日と火曜日のゴミ出し。
新入社員はたまに備品を破壊し、仕事をやるかやらないかは気分次第です。

平日はほぼ1人体制

社員が家にそろっているのは休日のみ。
平日は社長が親会社(勤務先)へ出向、新入社員達は研修施設(学校)に行ってしまいます。
1人で働くのはさびしい気もしますが、足を引っ張られることなく作業できるため面倒な仕事はこの時間に集中。

夕方近くに新入社員が帰社、その後研修施設から持ち帰ったレポート(宿題)に取りかかり、難しい時は私の手を借りようとしてきます。
その後、運が良ければ部屋の片づけや掃除機がけをしてくれる時もありますが、長い休憩に入り仕事しない日もしばしばです。

残業という概念すらなく社長の話につき合わされる

本当の会社なら、残業をしすぎると注意されることもあります。
主婦には残業の概念すらありません。
土曜日、新入社員(息子)のピアノ研修につき合い17時過ぎに帰宅、あわてて洗濯物を取り込み炊飯器のスイッチを入れお風呂の準備をしてご飯をつくる私。

社長は親会社で働いて疲れているため、寝ているかテレビを観ているかのどちらか。
食事とお風呂をすませて新入社員達を眠らせた後、パソコンを開いてメールをチェックし、直すよう頼まれていたズボンのほつれを日付が変わるまで縫う時ふと思います。
これが会社だったら恐ろしいブラック企業だなあ、と。

おまけに家にいる時の社長は社員をからかって遊ぶのが好き。
私がパソコンや縫い物に向かっている時も、親会社での仕事に関する愚痴と自慢話が延々と続きます。
社長としては社員と交流を深めたいのかもしれませんが、こちらは深夜の仕事を片づけている最中なのでじゃまに思えて仕方ありません。

休日30分間の逃げ場

眠っている時でさえ新入社員が風邪をひき病欠にならないよう、時折起きて布団の状態に気を配る毎日。
完全に解放される時間はというと、休日に買い物ついでに寄る図書館でのひとときくらいのものです。
ずらりと並ぶ新編日本古典文学全集の書棚の前にいると、30分間などあっという間。
その30分間が、私に活力を与えてくれていることは間違いありません。

買い物袋と借りた本を抱えて「ごめんなさい、図書館に行っていたら遅くなっちゃって」と言い訳するのが休みの日のお約束。
いつか1日完全な休みを取り、すべての家事を放棄してやりたいことだけやりたいと夢見るこの頃です。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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