イワシはまるごと煮るよりぶつ切りがおすすめ!魚嫌いにうれしいメリットも
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
イワシは安い魚のイメージですが、ほかの魚に負けないくらいおいしいですよね。
骨が取りにくい、生ぐさいという意見もあるかもしれませんが、それは調理法で改善できます。
魚が嫌いな人でも食べやすくなる、とっておきの方法をお伝えします。
イワシはぶつ切りにして調理する
一般的に、イワシは内臓を取り除いて1尾まるごと煮ることが多いようですね。
小さな魚なので、わざわざ切る必要性が感じられないのかも。
それでもあえてぶつ切りにして煮るのがおすすめなのです。
やり方は、頭と内臓を取りのぞいて胴体を3、4センチに切り分けて煮るだけ。
火加減は中火からやや強火、ショウガは入れても入れなくてもどちらでもいいです。
イワシの身がひたひたになるくらいの水に、砂糖とみりんとしょう油を1:1:1の割合で入れた煮汁で煮ます。
青魚はだいたいこの割合の味つけにすると、わかりやすくていいですよ。
ぶつ切りにする3つのメリット
切って煮たイワシは、小鉢に盛りつけるとおいしそうに見えます。
まるごと煮る方法と比べると、何が違うのでしょうか。
じつは3つのメリットがあるのです。
1つめのメリットは、切った断面が見えるので火が通ったかどうかわかりやすく短時間で調理が終わること。1分くらいの加熱で大丈夫です。
時短になり暑い日でもつくりやすいだけでなく、味にも違いがでます。
まるごと煮る場合、くずれるのを心配して弱火でコトコトと煮てしまいがちですが、この方法だと生ぐささが増すのです。
食べ比べると違いがよくわかります。
ゆっくり調理した姿煮は、味自体はおいしいのに生ぐささが残り気になります。
短時間調理したぶつ切りは魚の脂を感じるものの、さっぱりしていて食べやすくにおいは全く気になりません。
2つめのメリットは、見た感じのグロテクスさがやわらぐこと。
特に小さな子どもに食べさせる場合、「お魚さんがこっち見ててこわい」なんて言われがち。
さりとて頭を落とせば、首なしの胴体が皿に並ぶことになりやや残酷な気がしてしまいます。
ぶつ切りなら、魚の原形からだいぶ離れているので小さな子どもでも抵抗なく食べられるようになります。
3つめのメリットは、骨が外しやすいこと。
イワシの小骨はやわらかいので食べられますが、背骨を取り外す必要がありますね。
切らずにまるごと煮た場合、骨の場所がわかりにくいため手探りになって身がぐちゃぐちゃになりがち。
コツをおさえていても、身離れはあまりよくなくて少し力がいります。
ぶつ切りの場合は、骨の場所が一目瞭然なだけでなく骨から身が取れやすくなり食べやすくなっているのです。
デメリットはないかというと、1つだけありますね。
それはまな板の上でぶつ切りにする時、かなり血が出るので生理的な嫌悪感が増すこと。
調理中の様子を撮ろうと思いましたが、切った直後の姿は殺人事件のようだったので撮影をやめたほどです。
逆に言えば、そこさえクリアできれば快適に調理できおいしさも増すので、だまされたと思って1回チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
◆記事を書いたのは・・・danngo
料亭女将のDNAを受け継ぐアラフォー。料理上手ではなく、おいしいものを嗅ぎ分ける能力のみに特化。魚介類と甘いものに目がありません。お酒に弱いけれど日本酒が好き。食生活アドバイザー(R)の資格を取得。