入塾準備でそろえてほしい!元塾講師おすすめ学用品

2021/03/26
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

元有名進学塾講師で理系教科中心に4教科の授業を教えていたdanngoです。
中学受験対策などのため、子どもを塾に入れたいと考えている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
塾は「基本的な筆記用具とノートがあればいい」と伝えることが多いのですが、実際にはあった方が便利な学用品をお教えします。

4色ボールペン

主に理科の授業で活躍します。
理科を教える時、講師はイメージがわきやすいよう絵や図を多く入れた板書をすることが多いです。
その時、赤や青などの色つきチョークもよく使います。
ところが、子ども達の方は黒い鉛筆しか持っていなくてノートが真っ黒、なんてことも。
4色ボールペンがあれば、先生の板書をより忠実に写すことができノートが見やすくなります。

色鉛筆ならもっと色がたくさんあるから良いのでは、と思う人もいることでしょう。
学校の授業ならそれも良いのですが、塾の授業はまるでスピードが違います。
出したりしまったりを繰り返す色鉛筆では時間がかかり過ぎてしまい、書ききれずに終わる可能性が。
4色ボールペンはペン1本で4色出せるので、省エネかつ時短になり便利なのです。
どうしてもペンを持たせたくないなら、赤と青が合体した色鉛筆を持たせることをおすすめします。

三角定規・分度器

算数の授業では、計算だけでなく図形を書くことも多いです。
図形の問題を板書しようとすると、「定規持っていません」と言う生徒が1人2人いる、なんてことが。
「手だけで書きなさい」と言うと、「書けません」と泣きそうになる子もたまにいます。
内容さえ合っていれば正確に図形を書かなくても大丈夫なのですが、几帳面な性格の子ほどうまく書けないことで悩みがち。
三角定規があればたいていの図形がスムーズに書けるので、持たせておきたいところです。
筆箱に入りきらないのなら、普通の定規を2本持たせるというのもあり。
組み合わせることで、直角に交わる線や平行線などが書きやすくなるからです。

分度器はそこまで重要度が高くありませんが、85度など中途半端な角度が出てきた時は重宝します。
「この角度はだいたいこのくらい」というイメージがわかないうちは、持たせておくと安心です。

方眼ノート

国語の授業の時に持たせたいノートです。
高学年になると罫線だけのノートを使う機会が増えますが、国語だけは方眼の方がおすすめ。
というのも、国語の授業で扱う問題には「30文字以内で説明しなさい」といった字数指定のものも多いから。

罫線のノートだと何文字書いたのか数えるのに苦労しますが、方眼のノートならぱっと見ただけで何文字かわかるというわけ。
漢字を書いた時の字のバランスや、句読点を打つ位置が正しいかどうか、ということもチェックしやすくなります。

今回紹介したものは絶対になくてはならないものではありません。
ただ、塾の授業は学校のものとは大きく違い、慣れるのに苦労してしまうことも。
少し楽ができる学用品を持たせることで子どもの負担が減るのですから、安いものを探して持たせてあげておいてほしいなと思います。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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