元塾講師が警告!我が子を守るため夏期講習前に最低限確認したい2つのこと
こんにちは。大手進学塾での勤務経験を持つdanngoです。
夏期講習の申し込みが始まる時期、何をチェックしますか?
元塾講師の実体験をもとに、大事なお子さんの安全を守るために最低限確認しておきたいことをお伝えします。
夏の蒸し暑さが子どもの体力を奪う
夏期講習を受ける時に一番考えなくてはならないのは、カリキュラムでも料金でもありません。
もちろんそれらも考慮は必要ですが、それ以前に子どもの安全を守ることが先決。
夏期講習が春や冬の講習と異なるのは、季節特有の蒸し暑さです。
日程が長めなので、体調を崩して休みが重なると損失が大きいという一面も。
子どもの体力を維持するために、以下の2つを気にしてほしいのです。
教室の立地や構造
授業を受けている間、子どもが快適に過ごせるかどうかは教室の立地や構造にかかっていると言っても過言ではありません。
最悪なのは、「角地に建てられた古い貸しビルの2階以上の教室」です。
塾講師時代、まさにこの条件に合致する教室で授業したことがありました。
エアコンの室温設定は最低温度の19度。
それなのにお風呂場のような蒸し暑さが続くのです。
子どもは体温が高めなので、もともと小学生のいる教室は暑くなりがちでしたが、エアコンが全くきかないというのは初めてでした。
角地の2階なので日光の影響を受けやすく、古い貸しビルだったため遮熱性が低くエアコンも古い、といったことが原因だったようです。
講習初日は、具合が悪くなり早退する生徒も続出。
翌日以降、窓に貼り紙をしたりたびたび換気したりと頑張りましたが、大差ありませんでした。
夏期講習の教室は「敷地面積が広く、建物が新しく、日当たりが強すぎない低層階」がベスト。
どうしても条件の良い教室が選べないのであれば、水分をしっかり補給させてください。
たくさん水やお茶を持たせてほしいのですが、重くて負担になるのなら塾の近所の自動販売機で飲み物を買えるだけの小銭を持たせるのも手です。
さらに、凍らせた保冷材などを持たせ、休憩時間にほてった体を冷やすように言っておくとより良いでしょう。
駅から教室への道のり
夏期講習では、長丁場働く講師の負担を減らし効率よく授業するため、小さな校舎の生徒が普段通っていない大きな校舎に行かされるケースも。
大人の講師でも、普段行かない校舎に行く時は道に迷うことがあります。
そこで必ず確認してほしいのが、駅から教室のある校舎までの行き方。
午前中に授業がある場合は帰宅時間が、午後に授業がある場合は塾に行く時間が昼の暑い時間帯と重なります。
慣れない道だと迷ってしまい、炎天下で熱中症になる可能性もありますし、細く見通しの悪い道に誤って入ってしまえば交通事故の危険性も。
要所で警備員さんが旗を持って誘導してくれたり、帰宅時は駅まで行く生徒を集めて送ってくれたりする塾もあります。
そのようなサービスがあるとベストなので、確認しておきましょう。
誘導がなく個別に行き帰りすることになっているなら、1度は親子で駅から校舎までの道を歩き、危ない場所がないか、目印となる建物はあるかなどを見ておくことをおすすめします。
子どもの安全を守るのが親の第一の仕事。
万全の対策をして、有意義な夏休みを迎えましょう。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。