知らないうちに体内へ!生活にひそむマイクロプラスチック7
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
環境問題の1つとしてよく聞くようになった「マイクロプラスチック」という言葉。
ポイ捨てされたプラスチックが砕けて海を汚染するイメージですが、私達の暮らしの中でも隠れるように存在しています。
場合によっては、体の中に入ってしまう可能性も。
身近なマイクロプラスチックを7つあげていきます。
知らないと怖い!生活にひそむマイクロプラスチック
衣類の繊維
アクリル、ナイロン、ポリエステルなどをはじめとする石油由来の化学繊維は、プラスチックを溶かし細い穴に通して冷やすことでつくられます。
つまり繊維状のプラスチックなのです。
細い繊維は服から離れるとホコリとなって空気中を舞うため、吸い込んでしまうおそれがあります。
ティーバッグ
ほとんどのティーバッグはプラスチックからつくられています。
ティーバッグをひたしている間、お茶の成分だけでなくマイクロプラスッチックも出てしまうそうです。
歯磨き粉・洗顔料
歯磨き粉や洗顔料の一部に含まれているスクラブ剤には、マイクロビーズと呼ばれる小さなプラスチックが使われていることがあります。
すすぎが足りないと残ってしまう可能性が。
化粧品
テクスチャーを良くするため、多くの化粧品の基材にプラスチックが使われています。
アイシャドウや口紅などに使われているラメも、ほとんどがマイクロプラスチック。
何かの拍子に目や口の中に入ってしまう心配がなきにしもあらずです。
缶詰・紙パック・紙コップ
缶詰は金属、紙パックや紙コップは紙でできています。
でも全てが金属や紙であるわけではなく、内側には薄いプラスチックの膜があります。
確かめたいなら、内側と外側を触り比べてみるといいでしょう。
内側の方が外側よりツルツルしているはずです。
香料入りの洗剤・柔軟剤
香りが長続きするとうたわれている洗剤や柔軟剤には、マイクロカプセルの中に閉じ込められた香料が配合されています。
マイクロカプセルはプラスチックでできていて、はじけた時に香り成分をはなつしくみになっています。
香りのついたタオルで顔をふいたら、香りと一緒にプラスチックのかけらを吸い込んでしまうかもしれません。
フッ素加工のフライパン
こげつきにくいように表面がフッ素加工されたフライパンは、フッ素と炭素でできたフッ素樹脂でコーティングされています。
フッ素樹脂はやわらかいため少しずつはがれていき、料理と一緒に私達の体の中に入ってしまうと考えられています。
私達の体と海を守るために
以上にあげたマイクロプラスチックが直接体の中に入らなかったりしても、それが洗浄されてしまうと海に流れ込んでしまう可能性があります。
下水場の処理能力は完璧ではなく、全てのマイクロプラスチックを除去することはできていません。
一部の取り除かれなかったプラスチックは海の生物に食べられ、私達が食べる魚介類の中にも残ってしまいます。
マイクロプラスチックが人体におよぼす影響についてはくわしくわかっていませんが、海の有害物質を吸着していることもあるといいます。
私達の体と海を守るため、マイクロプラスチックを体に入れないようにするだけでなく、プラスチックが使われているものを知り、できるだけ避ける工夫が必要です。
私自身も、少しずつプラスチックの使われていない製品への切り替えを始めました。
徹底することは難しいのですが、地道に努力していきたいと思っています。
※参考文献
『プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命』シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ、2019年、NHK出版
『ファーストブック 身近なプラスチックがわかる』西岡真由美、2020年、技術評論社
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。