そろそろ新学期!同じクラスに変わった子がいたらあなたはどうする?

2022/04/04
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
新学期の始まる季節になりました。
我が子がクラスになじめるかどうか不安な親御さんも多いことでしょう。
そんな時、クラスに悪目立ちする変わった子がいることがわかったらどうすればいいのか、障害児の母親の目線でお話しします。

低学年にはグレーゾーンや軽度の発達障害児も多い

発達障害の傾向はあるけれど明確に診断を出すほどではなく、健常児に近い状態だと判断される領域の人達を「グレーゾーン」と呼ぶことがあります。
発達障害を持つ子どもでも、知的障害をともなわない「高機能」と呼ばれる人や、あっても程度の軽い「軽度」の人も存在。
そういったレベルの児童は低学年のうちならなんとか授業についていけることが多く、「集団生活に慣れさせたい」といった親の意向で普通級に入ることも多いのです。
息子の小学校でも、1、2年のうちは普通級、3年あたりで支援級に切り替える子どもが何人かいました。

「変わった子」とされる中には、そういったタイプの児童が多いと思われます。
そんな子がクラスにいるとわかった時、我が子にどう言って聞かせますか?

なんとなく距離を置かないでほしい

よくありそうなのが「何かあると困るから、あまり関わらないようにしてね」と説明するパターン。
下手に関わると泣かせてしまったり暴言を吐かれたりするかもしれない、トラブルが怖いから距離を置いた方がいいと判断するのはある意味賢明なのかもしれません。
しかし、これは当事者にとってはつらいことなのです。

トラブルになってお互い嫌な思いをすれば、いつかはそれが学びとなります。
何か目立つことがあれば先生が話を聞いて解決策を提示しやすくもなります。
ですが「なんとなく周りの子から避けられている」という状態が続くだけなら、先生も注意しづらく状況が変わりません。
当事者は孤立してつらいまま、周りは相手を理解できないまま。

私自身が発達障害の特性を持つ子どもだったので、このつらさは身に染みてわかるのです。
むしろ「面白そうじゃない、何かあったら教えてね」と軽く対応しておく方が、お互いのためになると考えていいでしょう。

あまり手助けしすぎないでほしい

世話好きな子が、困っている様子を察して手助けしてくれるパターン。
気持ちはとてもうれしいのですが、時としては困ることもあります。
あれこれと先回りして助けてしまうと、本人が頑張らなくなってしまうことがあるからです。
「どうせあなたにはできない」と言われている気がして、自尊心を傷つけられる場合もあるのです。
必要に応じて手伝ってくれるのはありがたいので、まずは「自分でできそう?手伝ってもいい?」などと声かけしてみることから始めてみてほしいと思います。

変わっている子は未知の可能性を持っている

息子が通っていた幼稚園は園長先生の考え方が独特で、障害を持つ子や風変わりな子もたくさんいました。
その園長先生の話で面白かったのが、変わった卒園生の話。
ずっと木登りばかりして高いところまでいってしまい、なかなか下りてこなかった子はオリンピックに出場する体操選手になったそうです。
毎朝ダンゴムシをポケットに入れて登園し、それをプリンカップに移して分類していた子は昆虫博士になったそう。

変わった子も、その変わった特性をつきつめれば大成するかもしれないということ。
そう考えて、まずは「面白い」と思ってもらえたら、障害児の母としては本望でございます。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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