キラキラネームより大変?子どもに古風な名前をつけたら起こった珍事件
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
戸籍法改正が進められている現在、名前の漢字に本来の読み方とは違う読みが認められない可能性が出てきていますね。
俗に言うキラキラネームが減るかもしれません。
我が家の子ども達は何の心配もない昔ながらの名前なのですが、そのせいで少し困ったできごともありました。
学校の先生と名前がかぶる
我が家の子ども達は現在小2と小5で、2人とも同じ小学校に通っています。
ある日、先生の紹介がのっているプリントを娘が見せてくれて、私は思わず「あっ」とつぶやきました。
息子の名前と同じ名前の先生と、娘の名前と同じ名前の先生が並んで書かれているではありませんか。
漢字こそ少し違うものの、発音は全く同じです。
息子の名前は武士っぽく、娘の名前は貴族っぽい雰囲気で、昭和生まれの子どもには時々見られるタイプの名前でした。
名前のかぶった先生方は私と同年代か少し年上くらいの、まさに昭和生まれの世代。
役職を持っている先生なので、異動になる可能性は低いと言えます。
子ども達の在学中はずっとこの小学校に在籍するのであろうなと思うと、少しこそばゆい気も。
児童を呼ぶ時は下の名前に「さん」をつけるのが通例なので、同名の先生が子ども達の名前を呼んでいる現場を目撃するたび「呼びにくかろうな」と思ってしまいます。
親の名前と間違われる
病院などの施設で子どもに関する書類を書く時、たまにあることなのですが。
書類の内容を確認し、正しく書いているはずなのに「いえ、そこはお母様の名前ではなくお子様の名前を書いてください」と言われることがあります。
どうやら、娘の名前が「昔はよくあったけれど今はかなり珍しくなってきている名前」に該当するため勘違いされるようです。
息子の名前も、子どもの名前と思われないことがあります。
もちろんこちらに非はないので「これが娘の名前です」と言えば終わることなのですが、しばらく気まずい空気が流れている気が。
友人にも、子どもの名前を教えると「へえ」と意外そうな顔をされることがありますね。
どんな名前でも思いがこもっていれば問題なし
キラキラネームで思い出すのは、森鴎外が自分の子ども達に外国人風の名前をつけたエピソード。
森鴎外の本名は森林太郎だったため海外では不便だったらしく、子どもには外国でも通用する名前をと考えたのだとされています。
森林太郎という奇跡のウッディーネームも私は好きですけどね(木という字が5つもあるのですから)。
何はともあれ、どんな名前にも親の思いが反映されているのだと思うとおろそかにはできません。
変わった名前で不便だなと思う瞬間があっても、親が悩みに悩んだ末考えた名前と思えばいとおしくなってくるのではないでしょうか。
かの森鴎外も、遺言には「『森林太郎』として死にたい」という内容があり、自分の本名を愛していたことがうかがわれますよね。
もし今子どもの名づけに悩んでいる人がいるとしたら、「どんな名前でも愛がこもっていれば大丈夫」とエールを送りたいです。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。