勉強中子どもが集中しないのはなぜ?元塾講師が考える1つの原因
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
子どもが勉強に集中せず、少ししかないはずの課題がなかなか終わらないという悩みをよく聞きます。
教え方がいけないわけでも子どもが不真面目なのでもありません。
ほとんどの場合、集中しない主な理由は1つだけなのです。
課題が子どもの学力に合っていない
勉強の合間にキョロキョロとよそ見をする、課題が1つ終わるたびに別のことをしようとする、といった行動が見られるときは集中していない証拠。
とてつもなく嫌なことがあったとか重大な心配ごとがあるとかいうケースもまれにありますが、そんな心あたりがなければ別の可能性を考えてみましょう。
子どもの集中力が切れる大きな理由は、「課題が子どもの学力に合っていない」ということなのです。
つまり、たいていの場合はその子にとって難しすぎる課題を与えていることになります。
難しいと「考えてもわからない」「自分にはできない」といった気分になり、勉強を放棄して他のことをやりたくなってしまうわけですね。
子どもにもプライドがあるため素直にそれを認められず、そばから見ていると単にやる気がないだけのように見えてしまうこともあります。
逆に、簡単すぎるためやる気にならないという理由で手が止まってしまうこともあります。
この場合は「つまらない」「飽きた」などと言葉に出すことがよくあり、聞けば素直に答えてくれることが多いです。
勉強はあせらず着実に
課題が簡単すぎた場合は、発展問題などひとひねりある課題をやらせると喜んでやってくれるようになります。
子どもは「自分の実力の範囲内で少し頑張ればできる課題」が一番やる気になるからです。
難しすぎた場合には、思い切ってレベルを落とした課題をやらせてみましょう。
できるようになったら少しずつ難しくしていきます。
親心としては「周りに差をつけられてはいけない」「早くできるようにしないと」と思ってしまいがち。
でも勉強に近道は存在せず、もしあったとしても付け焼き刃にすぎず応用がきかなくなるだけ。
時間がかかってもあせらず着実にステップアップしていきましょう。
結局基礎からじっくりやる方がつまずきは少なく、効率の良い勉強法となるのです。
勉強の最大のごほうびは達成感
子どもは「少しだけ難しいかもしれない」と思う課題なら、嫌がらずやることがほとんど。
少しだけ難しい課題をやった方が、勉強をやり終えた達成感が大きいからです。
達成感こそ、勉強の最大のごほうび。
ほめることやものを与えることは、達成感を強化する手段にすぎません。
難しい課題をやりかけのまま放置するのは、子どもにとってもストレスになります。
その子に合った課題を探し、行きづまったらヒントを与えるなどして、上手に達成感を得られる方向に導いていきたいですね。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。