【ブランディング・戦略】暮らし全般に使える「方向性」の考え方

2022/12/21
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
日々の生活に追われていると、どこを目指して進んでいるのかわからなくなることもありますよね。
方向性をどう考えるかは、暮らし全般において大切なこと。
SNS普及により自分の目指す場所をはっきりさせねばと思っている人もいるようです。
方向性について思うことを書いてみます。

複数の要素を組み合わせる

自分の中で大事にしたいことや発信したいことを思い浮かべてください。
いくつ思い浮かびますか?
「節約」「片づけ」など1つだけ思いついた人、それでは弱いです。
1つだけなら方向性がはっきりするのではないかと思うかもしれませんが、実は逆。

どこかに向かう時、漠然と「東」と言われても目的地にたどり着くことは難しいですよね。
「コンビニと花屋と郵便局を通りすぎた先」と複数の目印を設定した方が、断然わかりやすいです。

「節約」などといったシンプルな要素1つでは、ぼんやりとしていて何がしたいかよくわかりません。
「旅行を楽しみながら節約」「シングル家計で働きながら節約」などと複数の要素を組み合わせる方がいいと思います。
私の場合、インスタグラムで「ズボラエコ主婦」と名乗っており、「ズボラ」「エコ」「主婦」という3つの要素を組み合わせています。
「家事や子育てを第一にしつつ、手は抜きつつ、環境のことを考える」という少々変わったスタンスで「無理せずできることからやろう」と伝えているつもりです。

「核」は意外と変わらない

自分軸にこだわりすぎて、誰かの影響を受けることを嫌う人もいます。
私は、多少影響されるのは問題ないと思いますよ。
コマだって、軸は持っていますがずっと同じ場所で回っているわけではなく、よろめくように動いて回りますよね。
回転そのものは保ちながらも回る場所が変わるやり方、ありだと思います。

「軸」というより「核」を大切にするといいのかもしれません。
人は、少しずつ変化していても根本にあるものは意外と変わらないものです。
私の場合、ブロガーになった当初は発達障害のある息子のことをメインで書こうとしていました。
それが他の母親の役に立つかもしれないと思っていたからです。

現在は発達障害の認知度が上がり、より専門的な知識を持つ人や当事者の意見も目立つようになったので最近は私がわざわざ書かなくてもと思い始めました。
でも「他の母親の役に立ちたい」という思いは変わりません。
母親が少しでも笑顔になれば、そばにいる子どもも救われます。

私が文章を書く原動力は母親のため、子どものために役に立ちたい気持ち。
SDGsに関心があるのも、子ども達の未来を明るくしたいと思ってのことです。
途中で軌道修正する場合でも、自分の好きなもの、大切なものをしっかり持っていれば迷うことは少ないでしょう。
「ぶれている」と指摘されたらにっこり笑ってこう伝えてください、「振れ幅を楽しんで」と。

自分をブランド化する危険性

方向性をはっきり決めるか決めないかは、自身の判断に任せていいと思います。
歩いているうちに道が見えてくることもありますから。
はっきり決めた方がいいのは、自分を商品として売り出す場合。
自分をブランド化して、より多くの人に認めてもらいお金を払ってもらうわけです。
事務所が芸能人を売り出す場合は、この手法が必須と言えるでしょう。

ただしこの方法、弊害もあります。
卑近な例ですが、タレントの小倉優子さんを挙げてみます。
彼女はグラビアアイドルとして活動していた当初、「こりん星のりんごももか姫」という不思議なキャラクターを打ち出していました。
つかみどころのないメルヘンな設定はバラエティでよくネタにされ、彼女が有名になるきっかけにもなったかと思います。

本当は堅実な一面を持つ彼女、20代後半になると少し違和感が出てきたようにも……。
ウソをつくストレスもあったらしく、年齢的にも難しくなったのでしょう、「こりん星爆発」というパワーワードでこの設定を消去。
以降の彼女は、とてもいきいきとして見えます。
目指す方向性と現実の自分のあり方にギャップが生じると、問題が出てくることを覚えておきましょう。

方向性で悩む人というのは、きっと人一倍真面目なのだろうと思います。
もしかしたら、幼い時から進むべき道についてうるさく言われたのかもしれません。
大事なのは、他人が敷こうとしている「~べき」というレールではなく、「~したい」という目印。
ふらふらと寄り道してもかまいませんよ、最短距離で突っ走っていては景色も楽しめないし買い食いもできないのですから。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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