和菓子ってサステナブル!あんこ好きの苦しい言い訳をお聞きください
こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
お正月シーズン、和菓子を食べた人は多いのではないでしょうか。
洋菓子より和菓子の方が糖分の多いイメージが強く、食べて反省した人もいるかもしれませんね。
でも和菓子ってサステナブルなスイーツだと思うのです。あんこ好きの言い訳をお聞きください。
動物性原料が少ない
和菓子の原料は、小豆などの豆、米やもち米、寒天、芋、栗、果物など。
仏教の影響が強かった日本でつくられていた伝統的な和菓子には動物性原料が少なく、あっても卵がたまに使われる程度です。
厳格なヴィーガンの人は白砂糖を避けますが、和菓子には黒砂糖を使ったものも存在します。
洋菓子には、乳製品、卵、ゼラチン、白砂糖などがたっぷり使われ、環境負荷の高い動物性原料に頼っていることが多いです。
畜産が問題視されている現在、植物性原料を用いた和菓子は注目されていくのではないでしょうか。
脂肪分が少なく食物繊維が多い
サステナブルな暮らしのためには、健康管理も大切。
糖分や糖質が多い和菓子は糖尿病になりやすいと思われがちです。
でも糖尿病の原因は糖質の摂りすぎだけでなく、高脂肪・高カロリーの食事や食物繊維不足、肥満や運動不足も大きく関係するとされています。
和菓子は糖分や糖質は多めですが脂肪分が少なく豆や芋や海藻など食物繊維を多く含む食材を使います。
よくかまないと食べられないことが多く、甘さがはっきりして食べごたえもあるので、そもそもあまりたくさんは食べられませんよね。
パティシエには糖尿病になる人が多いと聞いたこともありますよ。
適量なら、洋菓子より和菓子を食べるほうが体に負担が少ないはずです。
季節の自然物が感じられる
和菓子は目で味わうお菓子でもあります。
美しいフォルムは、自然の景物がモデルであることが多いですね。
和菓子屋の店頭に並ぶ和菓子には、春は梅やウグイス、夏は朝顔や金魚、秋は菊やマツタケ、冬は椿や雪などをモチーフにしたものが目立ちます。
洋菓子にも造形を施したものはありますが、和菓子ほどバラエティーに富んではいません。
花だけでなく、落ち葉や川の流れ、鳥や魚なども表現してしまう和菓子は四季の移ろいを感じ自然に親しむのにもってこいです。
四季の景物を知り自然を愛する心を育てられるのも、和菓子の良いところですね。
国内産の原料を多く使う
洋菓子をつくろうとすると、ナッツやチョコレートや小麦粉など、日本ではあまりつくられていない原料も使うことが多くなります。
和菓子なら、米や小豆を使うことが多いので国内産の原料をそろえることができます。
フードマイレージという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
食べ物の重さと食べ物を輸送する距離で計算する数値で、海外産の食材は輸送距離が長くなるため高い数値になります。
フードマイレージの数値が低い国内産の原料なら輸送エネルギーをあまり使わずにすみ、環境に優しくなると言えるのです。
以上、ややこじつけかもしれませんが和菓子のサステナブルな面について語ってみました。
考えようによっては、和食全体がサステナブルと言えるかもしれません。
いつもは洋菓子三昧の人も、この機会に少し和菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか。
◆記事を書いたのは・・・danngo
料亭女将のDNAを受け継ぐアラフォー。料理上手ではなく、おいしいものを嗅ぎ分ける能力のみに特化。魚介類と甘いものに目がありません。お酒に弱いけれど日本酒が好き。食生活アドバイザー(R)の資格を取得。