愚劣きわまりない！レジ打ちでマイナス7万超のロスを出した衝撃の理由

こんにちは。サンキュ！STYLEライターのdanngoです。
学生時代のアルバイトで、スーパーのレジ打ちをやっていた私。
ある夏、1か月にマイナス7万円を超える普通ではありえないロスを出してしまいました。
私がやってしまった愚かなミスと、そこから導かれる教訓をお話しします。

夏休みにかかってきた1本の電話

発端は1本の電話でした。
夏休み中で家にいたため何気なく電話をとった私。出るといつも一緒に働いているパートさんの声。
「あのう、今月7万いくらのロスが出たそうで」
聞いた瞬間、耳を疑いました。それはそうです、普通レジ打ちで1か月に数万単位のロス（レジに記録された金額と実際に受け取った金額の差）など出ないのですから。
多くの場合、数円から十数円で、千円を超えると始末書決定です。

それまでにもプラス5千円くらいのロスを出してこっぴどくチーフに怒られたことがあったのですが…今回はそれをはるかに超える金額、しかもマイナスです。
すぐに店に来るように言われ、駆けつけると入り口には顔を真っ赤にしたチーフが。
電話で「何か心あたりはありませんか？」と聞かれ、「うーん…」としばらく考えていたところふと思い出して「そういえば両替をしました」と答えていたのです。
案の定、「両替は受けるなって言っていたでしょう！」と開口一番言われ、すぐに社長室送りに。

社長は私が駆けつける間に防犯ビデオの映像を片っ端からさらっていたようで、「もしかしてこれ？」と映像を止めた画像を見せてくれました。
「はい、これです」私はそう答えました。

本社の人に根掘り葉掘り聞かれる

数日後、今度は本社の人が店に駆けつけ、話を聞かれることになりました。
私の身近にいる社員は厳しいチーフ（鬼チーフとこっそり呼んでいた）だったので、本社の人は閻魔大王みたいに怖いのだろうと思っていたのですが。
意外にも紳士的で優しく、こちらが迷惑かけたというのにジュースをおごってくれました（恐縮しまくりながら飲みました）。

最初の一言は「怖かったでしょう？」でした。
一瞬、チーフのことかと思いましたがそんなはずはなく、両替を要求してきた相手のこと。
その相手は外国人3人組で、1人の男性と2人の女性でした。
男性が千円札10枚を出し「1万円と替えて」と片言の日本語で言ってきました。
私が断ろうと「すみません、両替は…」などと言い始めると「日本語ワカラナイ」の一点張り。
大声を出して人を呼びたいところなのですが、そのときはみなレジに入っていて呼べる人がいなかったのです。
英語力がないため面倒くさくなった私は、仕方なく応じました。

すると「この1万円札は違う」といったことを言い出し、別のものを出させようとしてきます。
困った私がレジから1万円札をごっそり抜き取った瞬間、「見せて」とその外国人は私から札束を取り上げました。
あわてて「やめてください」と言い、取り返した私。
私自身は全てのお金を取り返したとばかり思っていたのですが、おそらくその人は恐ろしく器用にお金を抜いたのでしょう。

私はそういったいきさつを洗いざらい話し、本社の人は「警察に連絡する」「他の店舗でも似たことがあった」といったことを話して帰っていきました。
夏休みの時期だったのでかなり稼いでいた私、チーフに「ロスのぶんは給料から天引きで大丈夫です」と伝えましたが「それはできません」と言われました。
安堵と落胆の入り混じった気持ちでしたが、今思えば私に全責任を負わせるのは難しかったのだろうなと。

しかしながら、英語力がなかったこと、いったんレジを止めてでも近くの店員を呼びに行かなかったことが悔やまれます。
やはり私が愚か者であったことは間違いないのです。

レジ打ちパートを考えている人へ

世の中には悪い人がいて、私のようなおっちょこちょいのお人好しをねらう可能性がゼロではありません。
もしこれからレジ打ちパートを考えているなら、セルフレジが導入されているところをおすすめします。
セルフレジは客側から見れば煩わしいものかもしれませんが、混雑を緩和して店員のミスを防ぐほか、詐欺などの被害も減らすことができるものなのです。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。