子どもをほめているのに自分まで満たされる?その理由とは

2020/04/08
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
子どもをほめるのって難しいし、ほめると疲れるから嫌だと思う人もいるかもしれませんね。
私も最初はそうでしたが、頑張ってほめてみたら思わぬ効果があったのです。

息子の長所を書き出して気づいたこと

私のメモ帳には、息子の長所がたくさん書かれています。
心理学の先生のアドバイスを聞いて「息子の長所を100個書き出してみよう」と思い立ったのです。
さまざまな問題を起こす息子を目の前にすると何も思い浮かばないので、深夜に1~5個ずつ書いていく作業を繰り返しました。
なんとか100個書き終えて見返すと、達成感とは別の感情。
息子の長所には、自分の良さも反映されていることに気づいたのです。

人を評価することは自分を認めること

もちろん「息子の長所は全て私が作り上げたもの」という気はありません。
息子の良さを認めることで、自分の良さも認めることができるようになったのです。
人は他人の中に、無意識のうちに自己を投影して見ています。
私は自然と息子の中に幼い頃の自分の姿を重ねていました。
息子の良いところを見つけることで、幼少時の自分が認めてもらいたかった部分にも気づけたのです。

無理をしないでほめる方法

「ほめる」と聞くと「すごい、天才!」と太鼓持ちのようにほめちぎる様子を想像する人もいるようです。
ほめることとおだてることは少し違います。
良いところを認めるだけでもほめることにつながると私は思っています。
きわだった成果を出さないとほめてはいけない、なんてことはありません。
その人なりに頑張ったこと、努力したことを認めて結果は問題にしないとほめやすいです。

失敗する時と成功する時が両方あることに関しては「失敗した時とがめて成功した時何も言わない」ではなく、「成功した時にほめ、失敗した時は何も言わない」がおすすめ。
また、「私なんて○○なのに」と自分と比べてほめるのはよくないと思います。
うっかり私自身もよく言ってしまうのですが、比較すると下げられた方がみじめな気分に。
絶対評価が◎です。

今日も生きていてくれてありがとう

どうしてもほめるところが見つからない、怒ってばかりになってしまいほめる気にならないという場合。
ほめることは慣れも必要なので、最初のうちは仕方ないです。
とりあえず、否定しないことから始めても。
子どもが変なことを言っても「そうなの」とあいづちを打つようにしましょう。
「ありがとう」もほめ言葉だと思います。ちょっとしたことでも言ってあげて。
全くほめられなかった日は、寝ている子どもに向かって「今日も生きていてくれてありがとう」と心の中でつぶやくと楽になります。
この言葉は子どもの存在そのものを認める言葉。
一日頑張った自分にもいたわりの言葉をかけてあげてくださいね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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