【マイクロプラスチック問題】最も身近なプラ製品を避けよう

2020/10/01
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
海洋をただようマイクロプラスチック問題がニュースなどで取り上げられるようになり、使い捨てプラスチックやレジ袋を削減する動きが出てきていますね。
でも、私達の身近にはまだプラスチック製品が隠れているのです。

最も「身近」なプラスチック、それは身につける衣服

私達が着ている服の中にあるポリエステル、ナイロン、アクリルといった合成繊維は石油からつくられています。
つまり、繊維状のプラスチックなのです。
自然の中に排出されると、微生物によっても分解されずいつまでも残り続けることになります。

服は体に直接触れる、いわば最も身近なプラスチック。
それなのに見た目がプラスチックのイメージから遠いせいか、あまり注目されることがありません。
自然の中に捨てなければ大丈夫、と思うかもしれませんが実は違うのです。
私達は毎日のように服を洗濯しますが、その時に服から離れた一部の繊維が洗濯排水とともに流出してしまいます。
下水処理場でも微細な繊維片を全て取り去ることは困難。
処理後の水にも、ある程度残ってしまっているだろうと考えられているのです。

天然繊維の服を選ぼう

私の家にも、探してみるとかなりの合成繊維が見つかりました。
以前買ってしまったものに関しては、むやみに捨てるのもよくないので使っています。
新しい服を買う時に、できるだけ天然繊維のものを買うことにしました。
麻、綿、絹、羊毛などですね。
比較的安価なのが綿ですが、栽培に多くの水や農薬を使っているという別の問題があります。
水質汚染や生産者の健康被害を避けるため、オーガニックコットンのものを積極的に選んでいます。

無印良品にはオーガニックコットンの衣類が多いので、よく買います。
カーディガンはシルクウールといって、シルクが10%、ウールが90%の比率でつくられているものです。
他には「ピープルツリー」というエシカルブランドがオーガニックコットンの商品を多く出しているので、通販で時々買っています。
どんな繊維にも欠点があり、100%地球に優しい繊維というのはほぼありません。
大切なのは、1度買った服を長く着続けること。
繊維製品をつくるには多くの資源を必要とするため、大量生産・大量消費を続けていればいずれはたちゆかなくなってくるからです。
ただし、合成繊維は傷んでくるとマイクロプラスチックを放出しやすくなるため、ほつれが目立つようになったら捨てるか、可能であればリサイクルに出す潔さも大切だと思います。

プチプラファッションは本当にお得?

おしゃれを楽しみたい気持ちはよくわかります。
でも安い値段で流行の服をたくさん買い、ワンシーズンで着倒して捨てるというやり方には疑問が。
それは使い捨てに近い気がするからです。
あまり流行を追い過ぎると、逆に良くない印象を与えてしまうこともあります。
高級ブランドとまではいかなくても、それなりの値段の服を選んで買えば満足度が高く、大切に着ようという気持ちも生まれます。
流行を追わなければ長く着られるので、かえってお得なのではないでしょうか。
「いつも同じような服を着ている人」と思われる可能性がありますが、信念がぶれない人だと安心感を与えるかもしれません。

『グリーンファッション入門―サステイナブル社会を形成していくために』という本では、ファッションと環境問題について多角的に学ぶことができます。
興味のある方にはぜひ読んでもらいたいと思っています。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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