【一気読みも拾い読みも】ゆるく笑えるギャグマンガ3選

2020/07/20
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
学生時代は漫画が大好きだった私。今でも時間があれば読みたいのですが、読み始めたら止まらなくなるものはあえて避けています。
そんな中でも、マイペースに読めるゆるい雰囲気のギャグマンガを紹介します。

聖☆おにいさん/中村光

タイトルは「セイントおにいさん」と読みます。
有給休暇をもらって下界に仮住まい中の聖人、ブッダとイエス。
「年」ではなく「世紀」で時間をとらえるスケールの大きさや万人に対する無償の愛など共通する「聖人らしさ」がありながらも、案外人間臭い部分がある2人にじわじわと笑いを誘われます。

中学から大学院までをミッション系の学校で過ごし、母方の祖父が僧侶で母の実家が寺だった私、培われた宗教の知識のおかげで小ネタにも大笑い。
大学の友人も、「キリスト教概論で教わった知識がこんなところで役に立つとは」などと話しておりました。
ブッダとイエスだけでなく周辺の人々も個性的なので、宗教の知識がなくともそのキャラクターに笑ってしまうはず。
個人的には、彼らが着ているTシャツのデザインがダサいように見えつつも一周回っておしゃれだと感じます。ファッションチェックも欠かせませんよ。

課長バカ一代/野中英次

「バカ課長」ではなく「課長バカ」なので注意してください。
家電メーカーに勤める課長……にあれこれとくっついた肩書を持つサラリーマンの生きざまを見せつけるギャグマンガ。
サラリーマンが主人公なので、子どもが読むより大人が読んだ方が圧倒的に楽しめる漫画です。
マッチョでイケメンである見た目とは裏腹に、やることなすこと何かずれている主人公には妙な共感を覚えます。
独特の重めな空気感なのに気づいたら笑ってしまうところは、作者のとびぬけたセンスのなせるわざ。
仕事をしている母親の皆さんに、ぜひ読んでもらいたい作品。
劇画チックな画風とばかばかしい内容とのギャップも、楽しんでもらいたいですね。

ピューと吹く!ジャガー/うすた京介

芸能系養成学校に通う青少年達がつむぎ出す青春群像劇っぽいギャグマンガ。
シュールだったり痛々しかったり、何をやっているのか分からなかったりするのに、じわじわと笑いがこみあげてきます。
ギタリストを目指す少年に執拗にたて笛を吹かせようとする男、ヒップホップ好きの忍者、一応アイドルを目指しているらしい陰気な少女など、個性的な面々が集う非生産的な日常。
人生の不条理さを思い知らされ、「どこで笑ったらいいの?」と戸惑いつつも結局最後には笑ってしまう……、なんとも不思議な作品です。

マイペースに読めそうなゆるいギャグマンガを集めてみました。
テンションが高くて大笑いしてしまうような漫画もいいですが、大人になるとゆるい作品も読みたくなるものなのです。
数冊まとめて買うもよし、1冊だけ買って試し読みするもよし。
外に行けない日は、のんびり読書を楽しむのもいいですね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

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