実は最強の知育玩具?引きこもりの夏は折り紙で遊び倒す

2020/08/17
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

ままごと道具と人形とブロックくらいしかおもちゃがなかった、昭和生まれのdanngoです。
ファミコンすら家になかった頃は、引き出しいっぱいに詰め込まれた折り紙でひたすら何か折っていました。
そんな昔を思い出すかのような我が家の折り紙ブーム。その実情のレポートです。

いろいろ作れて高コスパ!指先の訓練にも

私の息子はいわゆる「微細運動」が苦手で、3歳の頃は太いビーズに靴ひもを通すことすら苦戦していました。
指先を動かすことは脳の発達にも関係すると聞いて、もともと折り紙は積極的にやらせていたのです。
現在の猛暑とコロナの影響により家にいる時間が増加。
息子の折り紙熱が高まり、つられて娘もよく遊ぶように。
ダイソーで購入した140枚入りの折り紙も、2、3日でなくなります。
でも、考えてみれば110円の商品。それで飽きずに遊び倒してくれるなら恩の字ですね。
気づけば子ども達の手先がやや器用になり、より丁寧に折れるようになってきました。

何を作る?おすすめを3つ紹介

息子はハサミを使った作品が好きで、娘は可愛い作品を作るのが好き。
私も一緒に何か作ることが多いです。
子ども達に人気の作品3種類を紹介します。

切り紙

三角の形に3回折り、好きなところに切り込みを入れて広げるだけ。
どんな形ができるのかというドキドキ感がたまらないらしいです。

折り紙を始める時、1つ箱を折っておくと重宝します。
小さめの作品や折り紙の切りくず、ちょっとした宝物をしまっておくのに便利。
折り紙で箱を折る方法は複数あるので、好きなものを選んで。

ふうせん

折り紙という平面でできたものが、折って息を吹き込むだけで立体に変わるのが面白いです。
目の前で折って見せると喜びます。

いろいろな折り紙の折り方がまとめられているページがあるので、参考までにのせておきます。

慣れてきたら好きに折らせても

慣れてきたら、好きなように折らせるのもおすすめ。
子どもに任せると不思議なものが出来上がることも多いのですが、「何それ変なの」とは言わずに「すごいね!」とほめてあげたいですね。
娘はいつの間にか謎の生き物を折ることを覚え、私がほめ続けたせいかどんどん増殖しています。
ウサギなのだそう。

負けじと私も適当に折ってみたところ、猫ができました。
需要はないと思いますが、折り方をのせておきます。

図形的思考を鍛えて中学受験にも役立つ

折り紙は、単なる暇つぶしの道具ではありません。
正方形の紙を折って何か作るという過程で、直角二等辺三角形や長方形など、さまざまな図形を目にすることになります。
切り紙を作る時にできる形の多くは、線対称のもの。
無意識のうちに図形に関する思考力が高まります。

中学受験に役立つこともあるのです。
私が中学受験対策担当の塾講師として理系教科を教えていた頃、教材研究のために有名な女子校の過去問を解いていた時のこと。
図形の中にある角度を求める問題で、「相似」「対角線」「平行線」などを使って解くことがどうしてもできないものがありました。
理系の大学を卒業した優秀な先輩までもが、隣で頭を抱えています。

私もかれこれ10分以上問題とにらめっこしていたのですが、ふとひらめきました。
「あれ?これって折り紙なんじゃ……」
正方形にいくつかの線が書き足されたその図形は、よく見てみると折り紙を折った形によく似ているではありませんか。
「となると、こことここの角度が同じ。解ける!」
計算自体は、とても単純。わずかなひらめきが勝敗を左右する問題だったのです。
ひょっとすると、幼い頃折り紙で遊んでいたから解けたのかもしれません。
「折り紙なんてダサい」などと言わずに、良かったら子どもと一緒に遊んでみてはいかがでしょうか。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

計算中