糖質制限ブームでも和菓子を推したい!優秀ポイント5つ

2021/02/13
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

和菓子を愛してやまないサンキュ!STYLEライターのdanngoです。
近年、ダイエットに最適ということで厳しい糖質制限をする人が増えてきました。
食べてはいけないものとして筆頭にあがるのが和菓子。
でも和菓子好きとしては黙っていられません。
和菓子にも良いところがたくさんあるのです。

脂肪分が少ない

以前薬局で糖尿病予防のための情報をまとめたパンフレットをもらいました。
おやつに含まれる糖質を角砂糖で表しています。
アイスクリーム1個分の糖質は19.9gで角砂糖5個弱、みたらし団子1本だと26.9gで角砂糖7個弱。
ミルクチョコレートの板チョコ2分の1枚は13gで角砂糖3個強、大福1個は30.2gで角砂糖7個半より少し多いということになります。
これだけ見ると「和菓子はダメだ。子や孫にはアイスクリームやチョコレートを与えよう」と思ってしまいかねません。
でも下の方に小さく書かれているカロリーを見ると、アイスクリーム244kcal、みたらし団子118kcal、ミルクチョコレート140kcal、大福141kcal。
カロリーだけならチョコレートと大福はほぼ同じ、アイスクリームとみたらし団子にいたっては倍以上の差が。
それだけ洋菓子には脂肪分が多いのです。

シュークリームは低糖質スイーツの筆頭にあげられダイエットに最適とされます。
中に入っているのがカスタードクリームであれば良いのですが、最近は生クリームの入ったものも多いので注意しなくてはいけません。
糖質制限の本に「脂肪分では太らない」などと書いてあるのは、「脂肪分だけなら血糖値が上がらない」の間違いではないかと思うのです。
洋菓子には小麦粉を使うものが多いためグルテンを摂り過ぎる可能性も。
グルテンには中毒作用があり、どんどん小麦製品を食べたくなってしまう危険性をひめています。
日本人には体質的にグルテンが合わない人もいるので注意したいですね。

季節を感じられる

日本人は、四季の移ろいを大切にしてきました。
そのため、和菓子には季節感を反映するものがたくさんあります。
和菓子屋にずらりと並ぶ練り切りは、花や鳥など季節の風物をかたどってあり目の保養にも。
柏餅やおはぎなど、行事に関連の深い和菓子が多いのも特徴です。

食物繊維が豊富

プリンやシュークリームなどの低糖質の洋菓子にはあまり含まれていない栄養素、食物繊維。
和菓子の材料には豆、寒天、芋、果物など、食物繊維を多く含む食材がよく使われます。
ミネラルなどのさまざまな栄養素も。
もちろん洋菓子にも栄養豊富なものがありますが、和菓子に栄養がないとはいえないと思います。

日本の伝統文化である

どうして羊羹には「羊」の字が使われるか知っていますか?
もともとは「羊の羹(あつもの)」、つまり羊肉のスープを指す言葉だったのです。
中国からこの料理が伝わった際、日本では獣肉を食べる文化がなかったため豆に置き換えられたと考えられています。
和菓子の歴史は古く『日本書紀』にもその名を見ることができますし、原始的なものは縄文時代からあったとされています。
和食は文化遺産ですので、広い意味では和食に入る和菓子も伝統文化として大切にしたいものです。

地方独特の和菓子も多い

広島といえばもみじまんじゅう、京都といえば八つ橋など、旅行に行くとたいていその土地の和菓子が売られていますね。
和菓子文化が特に発展した江戸時代、参勤交代の影響で街道が整備され道沿いに茶屋が並び、その土地ならではの和菓子が生まれたそうです。
地方の名産品やその土地の文化に影響を受けたバラエティ豊かな和菓子は、旅の心をはずませてくれます。

和菓子への愛を語ってみました。
洋菓子の人気が高まり、和菓子が食べられないという人の話も耳にする昨今。
日本人が長い年月をかけて育て上げた和菓子を、少し見直してもらえたらと思っています。

◆記事を書いたのは・・・danngo
料亭女将のDNAを受け継ぐアラフォー。料理上手ではなく、おいしいものを嗅ぎ分ける能力のみに特化。魚介類と甘いものに目がありません。お酒の味も好きですが、アルコールに弱くわずかしか飲めないのが悩み。

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