なぜ1つしかない傘と羽毛布団を捨てた?ミニマリストを目指す前に注意したいこと

なぜ1つしかない傘と羽毛布団を捨てた?ミニマリストを目指す前に注意したいこと

2024/08/14
  • 二児の母。塾講師、学校教師の経験あり。甘いものと日本の古いものをこよなく愛しております。もっと見る>>

こんにちは。サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
子ども達が乳幼児だった頃、片づけに目覚めミニマリストを目指した私。
家にあるものをとにかく捨て続け、気がつけば1つしか持っていない傘や羽毛布団まで捨ててしまいました。
生活に支障をきたすほど捨てざるをえなかった、当時の事情について考えてみます。

とにかくものを減らさないと生活できなかった

とにかくものを減らさないと生活できなかった

当時の私は、ものに埋もれて生活していました。
大量のベビー用品やもらいもの(知人や親せきからのお下がりを含む)着がえやオムツなど。
オムツは特に、布と紙を併用していたので場所をとるものの代表格でした。
子どもが2人になってからは、ものがどんどん増え管理しきれない状態に。
着るものを探すだけでもひと苦労で、洗濯物の山から掘り出していたくらいです。

このままではまずいと主婦雑誌などで整理収納について学び、一気に捨てることにしました。
人からもらったものでも、使わないと思ったらゴミ袋行き。
捨てるとスペースがあいてものが整理しやすくなり、暮らしやすくなったのは確かでした。

捨てることが目的になっていった

捨てることが目的になっていった

そのうち、何かを捨てることが日課となっていきました。
暇さえあればゴミ袋を片手に部屋をうろうろし、捨てられるものを探す毎日。
子どもの着古したものなどはもちろん、思い出のある品でも使わないのであればがらくたに見えてきました。

さすがに夫のものを勝手に捨てることはできませんでしたが、ことあるごとに捨てていいかを確認するように。
収納スペースがガランとしていないと落ち着かず、ものが増えることに恐怖心を覚えるまでになりました。
新しいものを買う場合は、「すぐ捨てられるか」が基準に。
捨てることに対して快感を覚える一方で、ものを持つことに罪悪感を覚えるようになってきたのです。
なんとなく、たくさんものを持っていると「主婦失格」と言われている気がしました。
傘や羽毛布団まで捨ててしまったのはその時期です。
「なんとかしてものを減らさなければ」と思うあまり、捨てても即座に困るわけではない傘と羽毛布団が処分の対象になったのです。

大切なのは自己肯定感

大切なのは自己肯定感

私の場合、整理収納の方法や捨てることで暮らしやすくなるという事実など、うわべの情報だけにたよってしまったのがいけなかったのだと思います。
きれいになった部屋の実例は、雑誌でもネットでもすぐ探せます。
それを形だけまねることはいくらでもできます。

ただ、そうなるために必要なマインドを知らなければすぐ元通りになるか、やりすぎて生活に困るかのどちらかになるのかもしれないと思いました。
当時の私は子育てに悩み、自分のことをダメな母親だと思っていました。
その負の感情を解決するのが片づけだと思っていましたが、そうではなかったのです。
あくまでも片づけは暮らしやすい空間を手に入れるためのもので、自分の価値を高めてくれるものではありませんでした。
自己肯定感の低いまま片づけを頑張っても「まだ足りない」とむなしさが残り、「こんなに捨てても評価されない」と悲しくなってくるものなのです。

自分を許す

少しくらい部屋が散らかってもいい、と自分自身を許せるようになるまで私はずいぶんと時間を要しました。
片づけでいきづまっているのなら、まずはあせらず自分と向き合ってみてほしいなと思います。

◆記事を書いたのは・・・danngo
整理収納が苦手な二児の母。いかに楽をするかばかり考えています。見映えを重視することはほとんどなく「使えればいい」が決まり文句です。家事をする時間より、子どもと遊ぶ時間の方が長め。

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