手抜き料理って何なんだろう?

2020/06/19
  • 2児の母です。ペーパー歯科衛生士の専業主婦で、丼くらいの器で奮闘してます。もっと見る>>

しばらく食事日記をつけてみた三田とりのです。SNSでその時のメニューをメモのように書き込んでいたのですが、まぁ麺類が多い。うどん、ラーメン、そうめんが日に1食は入っている感じです。子供達が麺類大好きなのでそれでも問題無いのですが、なんかこう、何故でしょう、麺類にはちょっと「手抜き」のイメージがあるのは。
麺類って、手抜きだと思いますか? 私は全くそうは思いません。

麺類も手間がかかる

「簡単な物代表」のように言われがちな麺類ですが、料理というのは買い出しから始まっているわけです。予算を気にしながら買い出しをし、調理をし、盛り付けて配膳、食器洗いと片付けをして、水回りを綺麗にするところまでが家事としての料理です。
それを頭に入れていただいた上で問います。麺類は簡単な物でしょうか。カップラーメンでさえ購入後湯を沸かして注ぎ、食べた後は容器をすすいでから捨てる手間があるのです。確かに粉から麺を作るよりは遥かに楽ですが、手間がかかっていないわけではないのです。
これが茹でて作るタイプの麺類になれば、鍋で茹でれば鍋を洗わねばならず、ザルにあげればザルを洗わねばならず、皿を使えば箸を使えば……
と、あーだこーだ言っていますが、要は「緊急事態と休校で2人の子供と延々一緒でしかも多量の勉強まで面倒をみなければならない状況で毎食用意をしていた頑張りを、手抜きをしていたなんて思いたくない」という気持ちを吐き出しております。
私は非常によくやった。

栄養的にどうだろう

麺は炭水化物です。例えば素うどんや、そうめんのみであれば栄養的に気になります。逆に言えば、野菜のビタミンと肉や魚のタンパク質を足せばまず問題無い。栄養的にもクリアです。
うちでは、ラーメンには肉野菜炒めをのせる(元気があれば餃子を焼く)、うどんやそうめんには肉と茹で野菜をのせるか、肉野菜炒めをプラスすると決めて作っていました。アレンジもしないし深く考える事もしない。だってしんどいんだもん。

文句があるなら

その昔、義母の料理に文句を言った義父に「じゃあレトルト食品を食べればいいんですよ」と言ったことがあります。他人の料理が不服な人は自分で作りゃいいんですよ、そうすればみんな幸せなのだから。
したがって「焼きそばは夕飯じゃない」だの「そうめんって楽だよね」とか「インスタントラーメンとかありえない」とか言う人は自分で買い物に行って美味しくて栄養のある好きな物を作ればよろしい。自力で自分の分を作ればよろしいのです。
とはいえ自力で料理のできない子供は気にかかる。したがって、焼きそばなら肉と野菜をたんまり入れ、そうめんなら野菜とタンパク質の1品を付け、インスタントラーメンにはおかずを付ける。力尽きて炭水化物のみの1食になったら、次の食事で栄養を足せば良いのです。
「料理」は日常であり、続くもの。今日が駄目なら明日頑張る精神で、細く長く続けていけば十分です。

じゃあ手抜き料理って?

料理をするなら手抜きは存在しない、というのが私の持論です。手を足してるから料理なんです。丸かじりの野菜や果物ですら洗っているなら手が入っているから、抜いてない。「料理」は、どんな物であれ手が入っている。
だから全国の料理をしている皆さん、あなたの仕事は素晴らしい。簡単なものしか作ってないとか、同じメニューばかりとか、大して美味しくないとか、ンな事ぁいいんですよ。良い事も残念な事もいずれ話のネタになります。やってるだけで素晴らしい。
「家計費以外から出るお金で、子供の世話をせず、心配事無く、気遣いなく、楽しく食べられる外食」を手抜き認定します。うーん、ぜひ手を抜きたい!

◆この記事を書いたのは・・・三田とりの
ここ数ヶ月で白髪が大量に増えた2児の母。お弁当買おうと言ったら「うどん買ってきて茹でたら?」と言われた事は死ぬまで忘れない専業主婦。

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