【子育て】塾に行けなかったわが子の進路と勉強法(受験生編 後半)

2021/03/20
  • 食育アドバイザー。小学生~大学生までの子を持つ母ちゃんです。業務スーパーとKALDIが大好き。 もっと見る>>

サンキュ!styleライターゆずうさぎです。
息子の高校入試が終わりました。今年はコロナ禍であり通常とは違う一年間を送りました。
塾に頼れず、元塾講師の私が全力でサポートした一年でした。
息子に合わせた勉強方法だったので、すべての人に当てはまらないかもしれませんが何か参考になれば幸いです。

進路を決める

息子にはいきたい学校がありました。
実は小学生の時からあこがれている学校でした。
しかし、学力的にも簡単なところではないので当初反対をしていました。(比較的最後まで反対していました)
小学生の時にあこがれていたので実際はほかの学校をほとんど見たことがない状態でした。
そこで、オープンスクールに行って実際に他の学校も見てみることにしました。

これがとても重要です。
進学は子供自身がするものです。3年間通わなくてはいけません。
そこで校風・部活動・その後の進路・授業内容・施設・交通手段などいろいろと加味して子供自身が決めるべきです。
何となく、ネームバリューや偏差値などで決めてしまうと入ってから後悔することになります。(偏差値等はあくまでもその学校の一つの特徴でステータスでも何でもないからです)
偏差値が同じくらいでも校風は全然違います。
必ず3年間通うことを想像しながら調べてほしいのです。

また、親がいいと思った学校と子供が行きたいと思った学校が違うことも多々あります。

そういう時は、なぜその学校がいいのかを子供に聞くことと親がどうしてその学校がいいと思ったのかを話すこと。
そしてしっかり話し合って決めることが大事だと思います。
(我が家は、最終的には子供の意見を尊重しました。なぜならその学校に通うのは子供だからです。自分が選んだことならば、途中で思ったことと違うことがあっても自分のせいだと思えますが…親の意見を押してしまって、もし途中で何かあった時親のせいにされてしまうかも…と思いました。私は人の人生にそこまでの責任を持てないので(笑)自分の意見は引きました)

オープンスクールには(もし併願なら)滑り止めの高校もしっかり行った方がいいです。
入試は何があるかわかりません。
もしかしたら、公立高校に落ちて私立高校に行くことになるかもしれません。
だからこそ、私立も公立も「自分が行きたい学校」を受験するべきです。

もう一つ
自分が住んでいる地域の助成金について調べることをオススメします。
各地域で様々な助成金があります。それをきちんと調べて有効に使えるように知っておくというのも大切だと思います。

我が家では息子があこがれ続けた高校を受験することに決めました。

不安は沢山あったのですが、オープンスクールに行ったときにその高校の先生に
「うちの子は、少し生きづらい子です。中学の時も人間関係で苦労しました。私は彼のいいところをわかっていますが伝わらないこともありました。彼はここに入りたいと切望しています。成績的にはおそらく大丈夫です。でも、周囲に迷惑をかけないかとても不安です。彼には苦手なこともあります。みんなができることに時間がかかることがあります。本人もそれがわかっています。それでも彼はここに入りたいと言います。正直、親としてどうするかをとても迷っています」

…と自分の気持ちをぶつけてみました。

その時に

「今まで、普通の学校でよく頑張りましたね。ここは『みんな違ってみんないい』ということを掲げています。もう『普通』じゃなくてもいいじゃないですか」

と言ってくださいました。

誰かにそう言ってほしかったのかもしれない。

その時、もしかしたらこの学校で彼は大きく成長できるかもしれないと思いその学校を志望校にすることを決めました。

少し生きづらい子の保護者の方

本音を高校の先生にぶつけてみるのもいいかもしれません。

もしかしたら、救ってもらえるような言葉をいただけるかもしれません。

2学期

2学期以降は、少しずつ入試問題ができるようになります。

国語はこの時期から解き始めても大丈夫でした。

数学はこの時点でおそらく計算はほとんど習い終わっているので、入試の計算問題は解けるようになると思います。(図形や関数は複数の単元が混ざって出てくるので解くのは難しいかもしれません)

英語はこの時点では難しいです(すべての単元を習わないと長文が読めない)
そこで私は単元別の入試問題をたくさん集めた問題集を買ってきて解いてもらっていました。

理科と社会は各単元で問題が分かれている場合が多いので解ける部分もあると思います。

いずれにせよ、入試問題はおおむね問題文が長く、まずは問題文を読めるようになることが先決なので練習し始めてもいいと思います。

またこの時期、外部模試を受けるのもいいと思います。

入試は全然知らない人たちと一緒に受ける試験です。
息子のように塾に行っていないと、学校のクラスメイト以外と試験を受けるという経験がほとんどできないので雰囲気を味わってもらうために1~2回受けました。
我が家の場合はあくまでも『雰囲気になれる』ことが目的だったので点数はあまり気にしませんでした。

進路が決まったら

2学期後半に志望校が決まります。
決まったら、それぞれの赤本を買ってきて解き始めます。
入試問題は(当然)最初は全然解けません。
だから、繰り返し解きます。
そうすると問題に慣れていきます。慣れてほぼ100点取れるようになったら、一度解くのをやめてほかの問題集を解きます。
少し時間が経ったら、また赤本を解きます。その繰り返しです。

入試直前~合格後

入試直前にはわざと解きやすい問題を解いてもらいました。
下手に難しい問題を解いてもらって、自信をなくしてほしくなかったからです。

「一年間頑張ってきて、自分はこれくらいできるようになった」

と、思い込むことはとても大事です。

自信を持てば自分の実力を発揮できるからです。

前日は特に問題を解くことなく、次の日の用意をして早く寝てもらいました。
(息子の性格上、いろいろ言いすぎると追い詰めてパニックを起こすと思ったからです)

そして合格!

実は合格発表はオンライン上だったので家族全員で見ました。

本人の嬉しそうな顔。

今までのいろいろなことが思い出されて泣きそうになりました。

家族全員で喜びました(特に兄たちが自分たちの大学受験以上に緊張したそうです(笑))

手続きをして1週間くらいは本人の自由にさせました。

その後、一つだけ伝えました。

「高校入試はスタートであってゴールではないよ。これから貴方には大変なこともあるかもしれないけど、きっと大きく成長できるから頑張ってね。」

私と彼の受験はこれで終わりました。

■この記事を書いたのはサンキュ!styleライターゆずうさぎ
元サンキュトップブロガー。小学生から大学生まで三男一女の4人の子供を育てる母。
子供が少しずつ手を離れてきました。時々今までの子育ての体験を書いています。

インスタグラムには普通過ぎる主婦の何気ない毎日を載せています。
よかったらご覧ください。

計算中

関連するキーワード