【子育て】子供が思う親に言われたくないこと

2022/07/21
  • 食育アドバイザー。小学生~大学生までの子を持つ母ちゃんです。業務スーパーとKALDIが大好き。 もっと見る>>

サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
私は、仕事柄子供と話をすることが多いです。
最近聞いた「親に言われたら腹が立つ」ことが、興味深かったので共有したいと思います。

ちなみに、私も若かりし頃言ったことがある言葉です(汗)
対象となる人(子供)の意見を聞くと、「なるほどー」と思ったり「そういうつもりじゃないんだけどな」と思ったり、なかなか納得するような面白いような…少し複雑な気持ちになります。

○○禁止

子供たちが、例えば親が勉強をしてほしい時に勉強をしてなかったり、話を聞かなかったり反抗的な態度を取った時

「もう、〇〇禁止!」

と言っちゃうことありませんか?

○○は「ゲーム」とか「テレビ」とか「携帯電話を触る」とか「友達と遊ぶ」などでしょうか?

子どもサイドの言い分だと

携帯禁止を例にとると
・どうして、親(または兄弟)は触ったり見たりできるのに、私はダメなの?
・そもそも、なんで禁止なの?(叱られてる内容がわかってないことは、あるあるのようです)

また、繰り返しこのワードを使っていると
・どうせ、そんなこと言ったって本当に禁止にはしないでしょ

と思うらしいです。

子どもは意外と周りを見ています。

○○をやめさせるよ

これも、「○○禁止」と同じような使い方をするのではないでしょうか?

子どもが言うことを聞かなかった時、習い事や子供の楽しみをやめさせると脅すものです。

これも子供たちの意見としては
・それとこれとは、話が別じゃない?
・そもそも、なんで辞めさせられるの?

そして、これも繰り返し使ってると
・どうせ、辞めされられないだろう

と、高を括ってしまうようです(汗)

○○はしている(していない)でしょう

比べる相手が、兄弟姉妹であっても同級生であっても過去の本人であっても
子供は理不尽だと思うようです。

それはそうだなーというのが、話を聞いていての私の感想です。

私自身も、子供のころ容姿のことで姉妹で比べられたことがありました。
親ではなく、他人の大人でした。ショックを受けたというよりも、子供だったためすごくその言葉を素直に受け止めてしまって「そうか、私はブスで妹は美人なんだ。」と刷り込まれてしまいました。(当時小学4年生)

かなり印象深くこの言葉は私の心に残ってしまい、その後「妹はいいよなー可愛くて」などといい、親にたしなめられたりしてました(←この私の発言で、妹には「私は可愛い」と刷り込まれてしまったらしく…笑)。

でも、本当にそう思ってたので、このことはかなり大きくなるまで親にも言えませんでした。(大学生になって、彼←現夫と付き合うようになって、傷も癒えたのか何となくその辺で世間話的に母に言いました。その時、母が相手に激怒していたのを見て初めて自分がひどいことを言われたのだと気付きました)

子どもは大人が思っているより、割とおとなの言葉を重く受け止めるので人と比べることはやめた方がいいかもしれません。

また、これと同時に「よそはよそ。うちはうち。」を併用するとますます子供からの反感を買うようです。

・よそはよそなら、私のことも○○ちゃんとくらべるな

と思うらしいです。

勉強しなさい

自分では勉強をしてるつもりでも、親が見たらまだまだ足りないと思ったり、たまたま親が見た時に子供が休憩などで携帯を見ていたりするとこのセリフを言ってしまうのではないでしょうか?

子どもサイドの言い分は
・勉強してたのに!

ということに付きます。

また、「勉強」という言葉はかなり抽象的で、どうやったらいいか分からないというのが比較的勉強が苦手な子の言い分だと思います。

なんでわからないの?

子どもが「問題がわからない」という時に、本当に疑問で「なんで?」と言ってしまいたくなる気持ちはとてもわかります。

子どもサイドの言い分は
・わからないから、わからない

ということです。

これには、理由が2種類あると思います。
・一つは、その前段階ですでに学習に引っかかりがある(英語や数学・算数はこの可能性があります)
・もう一つは、大人が考えてる解法を子供がまだ習っていない

一つ目は、わからなくなったところまで戻って学習しなおすのが一番いいと思いますが(夏休みなどの長期休みは、その機会にもってこいですね)、二つ目は子供の学習内容を把握していないとなかなか意思疎通ができなくなると思います。

具体例を出すと
・りんごとみかんを合わせて10個買うと、800円になります。リンゴは何個買いましたか?

みたいな問題です。

大人は「方程式」を知っているので、それで解こうとするでしょうが、小学生は方程式を知りません。だから「つるかめ算」という方法を用いて解きます。

学習指導要領は、変わることも多いですし学習内容も変わります。
教科書等を見て、確認することをお勧めします。


私の対応の仕方

上記のような言葉を言いそうになった時の、私なりの対応を書きます。

私は基本的には、あまりこの言葉を言わないのですが、どうしても言わなくてはいけない時は、「禁止」や「辞めさせるよ」は、どうして禁止にするのか・いつまで禁止にするのかなどを話し合います。
相手が納得しなかったら、禁止にすることをやめます。そして自分の行動に責任を持ってもらいます。

人と比べることは、私自身の経験からなかなかしないです。
くらべるって本人(子供自身)がすることもありますよね。
例えば、本人が「○○と比べて私は…」ということを言ったら「いいやん。あなたは可愛いし…」と全く違うことで返します(笑)
子供たちには、「いや違うやろ」と冷ややかな目で見られますが、割と深く悩まなくなるようです。(ちなみに私は4人ともこんな感じで返します)
少し大きくなったら、「私もそうだから多分遺伝だよ」と伝えます。「お父さんに似たら、もっとちゃんとしてただろうに私に似ちゃったからなー-。でも大丈夫だよ。何となくちゃんと大人になれてるし」と(人に迷惑をかけることでなければ)肯定します。
何となく、子供は安心するようです。

勉強に関しては、勉強方法を一緒に調べます。
方法としては
・ユーチューブなどで教育系の動画を見る
・学校の先生や塾の先生に、解き方や勉強の仕方を聞きます。

学校や塾の先生に丸投げするのもいいのですが、子供はやっぱり家で過ごす時間が多いので家でもできるようにするというのがポイントです。

また、ママ友さんに「子供が言うことを聞いてくれない」という相談を受けた時に、「子供さんも親も信用している第3者に(学校の先生でも塾の先生でも親戚でも誰でもいいので)子供と話してもらうというのも一つの手だ」と伝えます。

そもそも、子供に対して感情的になるのは自分の子供がかわいいからです。だから感情的になるのだと思います。第3者なら冷静に対応してくれると思います。

子どもが大きくなると、段々と落ち着いてきて大人同士の会話になってきます(いや…大学生に対しても「コイツめ…」と思う時もありますが…笑)
こちらも、年を取って怒る体力が消耗してしまってますし、何となく子供に対して何か言うこともなくなってしまいますけどね。

だからこそ、子どもと対峙ができる親御さんは「若いなー」「子供のこと大切に思ってるんだろうな」と本当に思います(内容にもよるかもしれませんが…。子供さんにもそういう話をします。)
子どもさんと話をするときの何かのヒントにならないかなと思って今回の記事を書きました。

お役に立てれば、幸いです。

■この記事を書いたのは、サンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
中学生から大学生まで三男一女の4人の子どもを育てる母。元塾講師で、現在も子供に関わる仕事をしています。
子どもさんから聞いた話が興味深かったのでシェアします。

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