【学習】元数学塾講師が考える春休みにしてほしいこと(小学校5・6年生編)

2023/03/25
  • 食育アドバイザー。小学生~大学生までの子を持つ母ちゃんです。業務スーパーとKALDIが大好き。 もっと見る>>

サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
私は、算数・数学の講師でした。
今でも、少しだけお子様の勉強に関わらせてもらってます。
そんな私が、子どもたちを見ていて「春休みに是非ここだけは押さえてほしい算数」を書こうと思います。
算数や数学は、『積み重ねの教科』です。前の学年で、積み残してしまうと取り戻すことがなかなか難しい教科だと思います。
そして、年々難しくなる教科です。だけど、比較的大きくなるまで逃れることができない教科です。

だからこそ、できるだけ苦手にならないように…できるだけ嫌いにならないように…学年が変わる際、ここだけは押さえてほしいというところを書いていこうと思います。

なお、見出しの学年は現在の学年です。

小学5年生

小学5年生では、小数×小数や小数÷小数など小数点を動かす計算が出てきます。また、分数においても通分や約分を伴った計算が出てきます。計算がとても難しくなります。
もしも、小学5年生になって急に計算が合わなくなったのなら、小数点の移動や通分や約分ができているかを見てあげてほしいです。(小数点を動かせているなら、前の学年に戻って苦手な計算をするといいです。分数の通分や約分で引っ掛かっているなら、約数と倍数の復習をするといいと思います←5年生で習います)

計算以外でも、速さや割合・平均など難しいものが出てきます。これらは、日常生活に絡めてお話をしてあげると少し興味を持ってくれるかもしれません(天気予報の降水確率とか、車のスピードメーターとか…)

体積や色々な形の面積も出てきます。
こちらを間違えやすい子は、公式を覚えているかどうか・きちんと式が立てられているかどうか・計算ができているかどうかを確認してあげるといいと思います。

小学6年生

小学6年生では、分数の掛け算割り算を習います。
また、分数や小数・整数の四則混合算も習います。計算の決まりに従って、どの順番で計算をすればいいのかが分かっていることを確認することが、大切かと思います。
6年生では、計算よりも図形や比例反比例などのグラフ、文字を使った式など中学生に向けての学習内容が大半になってきます。
高学年になると、学習につまづく子も多くなりますのでどこでつまづいているかを確認して、戻るというのも大切です。

中学1年生につなげるなら、まずは計算をしっかりできるようになること、続いて比例反比例などのグラフがしっかり理解できていることが大切になります(中学1年生で、比例反比例をもう一度習うので)。

また図形の面積や体積の公式などをしっかり覚えているかも確認してほしいです(中学1年生で、図形の面積や体積をもう一度習うので…。その際円周率が3.14からπ(パイ)に変わります)。

小学6年生は、比較的中学1年生の内容に直結していることが多いです。すでに苦手になっていると焦ることも多いかもしれませんが、まずは計算がきちんとできているかを確認して、できているなら応用問題を確認してもらえればと思います。

最後に

小学6年生に算数を教えていると、意外なところで時々文字と式の単元で文字(アルファベット)が読めなくて引っ掛かる子がいます。
昔は、筆記体を英語でも習っていたのですが筆記体を習わなくなってしまい、英語の時間に出てくるアルファベットと算数の時に出てくるアルファベットが違っていて「これ?なに??」と頭がハテナでいっぱいになる子もいます。

このように、大人が考えもつかないようなところで引っ掛かってしまうことはよくあります。
「なんでわからないの?」と聞いても「なんで?」は子ども自身にもわかっていないことが多いです。また、わからないところをうまく言葉に出せない子もいます。

だから、春休みに学校の成績表を見たり、学校の宿題・塾の宿題・家で用意したドリルなどで苦手な場所を探しておいてほしいです。もちろん、家や塾で勉強をしてそこが苦手でなくなれば一番いいのですが、すでに引っ掛かってしまった子にはたった2週間ほどではそれは難しいと思います。

また、パパさんやママさんは自分の子どもに愛情があるからこそ、できないとイライラして喧嘩になってしまうかもしれません(難しいお年頃ですしね)。

喧嘩になりそうだったら、ドリルを解いたりしているところだけを見て褒めてあげて、次年度の学校や塾の先生に「この単元がちょっと苦手みたいです」と伝えてもらえるだけでもいいかもしれません。

何かのお役に立てますように…

■この記事を書いたのはサンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
中学生~大学生まで三男一女の4人の子どもを育てる母。
元塾講師(算数・数学担当)。子どもたちの数学や算数の苦手意識が少しでも解消されますように…の気持ちを込めて書いてみました。

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