【子育て】生きづらい子の学校生活での工夫(中学生以上編)
サンキュ!STYLEライターゆずうさぎです。
私には、4人の子がいます。それぞれ思春期があったり、相応の悩みがあったりして育てる時の苦労は人並みにありました。
ただ、4人のうち一人…少し生きづらい子だったので人並み以上に苦労したように思います。
そんな私が、工夫したよかったことを少し書いていこうと思います。
一言に『生きづらい子』と言ってもASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠陥多動性障害)・LD(学習障害)などなど、本当に沢山のタイプがあります。
私は、プロではないのであくまでも私の経験として伝えます。
また、例えばADHDと一言で言っても色々な性格もありますし、得意不得意もあります。
我が子には合っていた工夫・合っていなかった工夫を書きます。
(我が子は、ADHD傾向・協調性運動障害がありました)
学校側との連携を図る
中学生時代は、思春期も重なって小学生時代より感情が複雑になります。
素直に意見を聞けなくなり、自己主張も強くなると思います。
心が大人になろうとするのですが、人一倍できることが少なかった子だったので、中学生の時は一番初めの懇談で、高校時代には入学の際に(先生の邪魔にならない程度に)話しました。
その後、懇談等のたびに今の彼の状況や悩んでいることを学校に話し、『学校でどうしてほしいか』『家でどうしたらいいのか』を話し合いました。
1人で育てようと思わず、学校に丸投げをしようとせず協力することが大切だと思います。
本人が使いやすい文具を選ぶ
ノートは、小学校低学年で学習ノート・高学年では5ミリ方眼ノート・中学生以上では罫線ノートを使うことが一般的でしょうか?
彼は、字を書くことが苦手だったので罫線ノートを使うことがなかなかできませんでした。そこで、中学生時代までは5ミリ方眼ノートを使っていました(余談ですが、小学6年生の段階で200字詰めの漢字練習帳の枠内に字を入れることができず、学校側にお願いして150字詰めの漢字練習帳を使わせてもらってました)。
また、筆圧が強かったのでシャープペンシルも0.7のものを使っていました。
人より成長は遅いかもしれませんが、今では罫線ノートも0.5のシャープペンシルも使えています。
勉強環境を考える
中学生になると、勉強方法も考えなくてはいけません。
当時は、彼の特性がとてもよく出ていた時期だと思います。
本人が行きたがったので、塾にも行ってみましたが…落ち着きがなく物を本当によく落とす子だったので塾側から断られました(本当に申し訳ないくらい物を落としていたので…周囲の子が耐えられなかったのでしょう。。)。
やる気はあり、成績では大丈夫ということだったのに…と、本当に悲しかったです(本人も布団をかぶって泣いていました。今思い出しても切ない)
その後、通信教育も申し込んだのですが…提出課題を失くしてしまうことが多発してしまい(もう本当に泣けるほど大変でした)、通信教育も断念。
結局、市販のドリルと学校のドリルで受験を乗り切りました(私が元塾講師だから、できたのかもしれません)。
貴重品管理を考える
高校生以上になると、行動範囲も広がります。
そして(小学校高学年くらいから)、親が同行することがどんどん減っていきます。
もちろん心配なのですが、いつまでも親(私)が同行することはありえません。
ただ、彼はとても物をよく落とす子なので予防線はしっかり張りました。
財布や交通系ICカードには、チェーンなどを付けてカバンに括りつけています。(実際に、数回財布などの大事なものを落としたことがあります。兄たちと探したり、警察に紛失届をしたりと大変でした…涙)
本人も、家族に迷惑をかけたりしたことは自覚しているので、イヤイヤですが括りつけに賛同しています。
進学先を考える
もちろん、彼だけでなく自分の子の進学先については、しっかり考えました。
でも、特に彼は誤解を受けやすい子なので、進学先をよく考えました。
高校のオープンスクールに行ったときは、実際に進学相談で彼の話をしてみました。
その時の、先生からのお話で安心して進学先を決めました。
私は、彼が『困った子』と思われることをとても恐れていました。私は、彼がサポートが必要で誤解をされやすい子だけど、一生懸命でまじめだということを知っています。
口数が少ないから、言いたいことをうまく言えないけどとても傷つきやすいことを知っています。
なかなか伝わらないけど…。
だから、彼に『仲間』ができそうなところを探しました。
高校生になると、本当に少しずつですが落ち着いて周囲と接することができるようになりました。
人より、ゆっくりですが成長しています。
情報を与える
今は昔と違って、生きづらい人の体験などを見たり読んだりする機会は、沢山あります。
彼は、『空気を読むこと』『環境や経験から人との距離感をとらえること』がとても苦手です。
普通の人なら、状況を把握して『何となく行動する』ことが苦手です。だから、悪気がなく誤解を受けたり上手に人に頼ることが苦手です。
だから、SNSや本などで知識として『こういう状況では、こうするといい』ということを学んでいっていました。
(それでも感情を抑えることが苦手だったので、何度も失敗しましたが…)
抽象的なコトバは伝わりにくいし、具体的でかつ体験談として伝えてくれるSNSや本を活用することはおススメです。
大きくなってくると、自我が芽生え、行動範囲も広がります。
心配をすることも増えますし、本人も人間関係やその他で悩んだり迷ったりすることも増えます。
その分乗り越えてくれた時は嬉しいし、成長を感じられれば感動します。
私もまだまだ途中ですが、子育て頑張りましょう。
■この記事を書いたのはサンキュ!STYLEライターゆずうさぎ
4人の子の母。生きづらい子を育ててきた経験を書きました。