金魚を塩水に!?縁日の金魚を長生きさせるための大切な手順とは?

2022/06/27
  • 知人が間違ったダイエットで入院したのをきっかけに、生活アドバイザーの資格を取得した調理師です。自身も20年以上同じ体重を維持中です。 もっと見る>>

小学生2児の母でサンキュSTYLEライターのacoです。

さて、いまだコロナ禍ではありますが、各地でイベント事が再開されつつありますね。
我が家の子ども達は祭りといえば金魚すくい。
年々上手になりまして、10匹ほど持ち帰ることが定番となっておりますが、その金魚を長生きさせるために、3つのことを大切にしています。

それは、
1塩水浴
2水合わせ
3休息
です。

まず揃えるもの

もし、金魚すくいのお店でケースを販売していたら、購入をおすすめします。
袋で持ち帰るより安全ですし、帰ってからのいろいろが格段に楽になります。
親切なところだと、酸素が溶け出すタブレットも入れてもらえる場合があります。

ケースが売られていなかった場合は、100均でもバケツと酸素タブレット、塩素(カルキ)除去剤を購入できます。

初めから水槽を用意する必要はありません。

【最重要】塩水を用意!

水質

「塩素除去剤を買いに行くのは手間だから、ミネラルウォーター」は絶対におやめください。
市販のミネラルウォーターに含まれるマグネシウムが、金魚には毒になります。

水道水が一番安心。

塩水濃度0.2%(1Lの水に塩2g)が良い

カルキを抜いたら、塩を投入します。

淡水魚なのに塩水!?とビックリする方もいるかもしれませんが、金魚は普段、水と体内の塩分の差を調整するために体力を使っているので、【飼育水を金魚の体の塩分濃度に近づけることで、金魚が体内の調整に使う分の体力を自然治癒力にまわせる】ということらしいです。

傷に塩とは痛そうな響きですが、傷ついたウロコを消毒する効果もあるとか。

安い塩でOK

あら塩に必ず含まれる「マグネシウム」が金魚にはよくありません。

精製されてサラサラになった、ナトリウム99%のお塩が最適です。

塩水作りました!即金魚投入!はダメです。水合わせを忘れずに!

水合わせ

帰ってきてすぐ、新しい水に放してはいけません。

作った塩水に袋ごと入れ、2時間ほどそのままに浮かべておいてください。温度差をなくすなどの意味があるそうです。

【2時間ほど経ったら、袋の口を開けそっと傾けて、金魚が自分で袋から出てくるのを待ちます】

というのがセオリーですが、いかんせん金魚すくい会場の水は汚れています。
そこで、金魚には酷ですが袋の水を捨ててから飼育水へ放します。

ケースで持ち帰ったときには、紙コップなどに金魚を保護してから、水を入れ替えて金魚を放ちます。

休息

金魚さん、疲れてクッタクタなんです。
ぎゅうぎゅうに詰められて車で運ばれ、桶の中でいろんな手に追いかけ回されて、ストレスMAXなんです。

その手だって近頃はアルコール消毒されているから、いつも以上に毒になりますし、掬われるまでに怪我をしている場合もあります。

必要なのは休息。

放してすぐは激しく泳ぐのに、翌日はそこの方でじっとしているのも、普通のことなのでそっとしておいてください。

消化不良か病気でまつぼっくりのようにうろこが立ってしまった子(回復は難しいです)

人間だって疲れている時に食べたら腹痛を起こしたりしますよね?エサは4~5日は不要です。
ウンチを確認したら、その翌日から1粒のエサやりから始めます。

お店が開いてない!困ったときの代用品

塩素除去剤が手に入らなかった場合、ビタミンCの飴でも代用できます。

バケツに組んだ水の中で1粒、5秒ほど指先で軽くこするだけで、「ビタミンC + 塩素」 = 「酸化ビタミンC + 塩 + 水」という化学変化を起こして中和されます。
※使った飴は、水に入れっぱなしにせず、ゴミ箱へ。

コンビニでも買えるから、夜祭帰りでも安心ですね。

塩素除去剤は開封すると半年しかもたないので、飴の方がよっぽど良い。と思ったり思わなかったり…

ゴミ箱でもプラケースでも代用できます。

1匹につき1Lが目安なので、それくらいの入れ物なら何でもOK

でも、水が多ければ、水替えが少なくて済みますし、酸素タブレットも不要になります。
100均で買えるバケツでも、大きめの物なら3Lほど入るものもあるので、「大きめ」おすすめです。

どんなに気をつけても、1週間を越えるのが難しい個体もいます。
それは、金魚すくい会場で傷ついていたり、会場の水はいろんな人の手でかき回されて汚れているために、病気にかかったかです。

飼育方法が悪いからではありません。
命のはかなさを教えてくれたことに感謝して弔ってあげてください。

◆記事を書いたのは・・・aco
2歳差小学生兄妹の母。お祭りの2日前からバケツに水を汲んで飼育水を整えるほどの金魚好きです。
過去には花壇に落ちていた縁日の金魚をお巡りさんに届けたうえで保護、3か月後に警察署で手続きをして正式にお迎えした経験もあります。

計算中