「あれも更年期のせいだったのか!」実母のビックリ言動の思い出と私の対策
更年期vs反抗期で、母との仲が拗れに拗れた経験を持つ、サンキュSTYLEライターのacoです。
40歳を超えて、母が私を生んだ年齢と、私が息子を産んだ年齢が同じなことに気づきました。
しかも、子ども達は2歳差なので、同じようなことになったらどちらの子どもとも仲が悪くなってしまう。という危機感に駆られました。
そこで、子ども達には母の更年期障害を笑い話として聞かせながら、あるお願いしています。
まず初めに、母との思い出をから紹介しますね。
思い当たる方がいらっしゃいましたら、婦人科・眼科の受診をお勧めします。
悪い妄想が止まらない!
浮気を疑う1
ある朝、「そのネクタイ何!?」と怒り出した母。
「自分が買ったネクタイではない」という理由で浮気を疑ったようでした。
それだけなら、「大好きなのね」と冷やかされて終わりそうなことですが、違うのです。
浮気を疑う2
父が職場の近くの和食店へ連れて行ってくれた時には、わざわざ挨拶に来てくれた女将さんを睨んでいました。
「浮気相手を紹介された」と思い込み、帰宅後には泣き出す始末。
以前年配の知人から似た体験を聞いたので、更年期になると悪い妄想に憑りつかれやすくなるのかもしれないですね。
保険のセールスレディーを嫌う
社会人になった兄が母に相談なく保険に加入したところ、「女にだらしない!」と理不尽に怒られていました。
子供ながらに「子離れしなさいよ」と思っていたのですが、どうにもなりませんでした。
慢性的な頭痛の意外な原因
頭痛からの八つ当たり
「頭が痛い」と不機嫌でいることが多かった母。
例えば、庭の草むしり中に鎌で指を切ってしまったのも、鍋を焦がしたのも「あんたが手伝わないせいだ」と泣き叫びました。
今となれば、誰しも頭が痛い時は不機嫌になったりやる気が起きなかったり、いろいろあるよね。と思えますが、当時の私は反抗期真っただ中の女子高生。当たられるたびに大騒ぎでした。
実はこの頭痛の原因は、更年期とともに始まった老眼。それと同時に進行したらしい近眼と乱視にあったのです。
自分は目が良いと信じ切っていたために、視力が低下して無意識に目に力を入れてピントを合わていたことにも気がつかなかったのですね。
原因が病気ではなく「眼精疲労」と判明し、メガネを作ることで落ち着きました。
その他いろいろな不調
もちろんほてりやめまいや不正出血など典型的な症状もありました。母はそれを「私は悪い病気にかかったんだ。もうすぐ死ぬんだ」と思い込んでいましたが(実際そう口にしながら病院へは行かなかった)
これらは、母の妹たちが「姉さんそれ更年期よ!私たちだって始まってるわよ!」と笑い飛ばしてくれたおかげで、一応の収束を迎えました。
「な~んだ」と思うことでストレスが減り、軽くなる症状もあるようです。
子ども達へ
上記の母のエピソードと一緒に、
「お母さんすごく嫌な思いをしたのに、同じことをしてしまうかもしれないの。ゴメンね。ばあちゃんみたいになったら、病院へ連れて行って欲しいの。お願いね。」
と伝えています。
共に暮らす家族の理解が必要なことですし、自らの体験から「おかしいのは更年期障害のせい。あなたたちを嫌いなわけじゃない」と伝えたい。分かってほしいと願っています。
そして、私の体調が悪くなっても生活できるように、こまめに家事全般を手伝ってもらっています。
一緒に料理や他の家事をすることで、コミュニケーションが密になるし家事を覚えられるし一石二鳥です。
「何か違う」と思ったら、迷わず婦人科の受診を。
更年期の症状は個人差がありますし、中には更年期による変調かなと思っていたら実は病気だった。ということもあるそうなので、ひとりで悩まず病院で診察を受けましょう。
例えば、がん検診のついでがお勧めです。
集団検診は料金がお安いですが、不安を相談する時間はありませんよね。だから、婦人科で検診を受け、ついでに気になる症状について相談すると良いですよ。
毎年同じ病院で検診を受ければ、先生が過去と見比べて結果や変化を教えてくれるので、自分で「結果」を見るだけよりも確実。「かかりつけ医に相談」がお勧めです。
婦人科で出される薬で改善されない場合、心療内科への紹介状をもらうこともできるそうです。ホルモンバランスの乱れは気合でどうにかできるものではありません。正しく病院を頼って、明るく更年期を乗り切りましょう。
◆記事を書いたのは・・・aco
知人が間違った糖質オフで倒れたのがきっかけで、生活アドバイザーの資格を取った調理師で、2歳差兄妹の母です。