【相続】のその後、思い切って手放すことで得たものとは?

2022/11/16
  • 知人が間違ったダイエットで入院したのをきっかけに、生活アドバイザーの資格を取得した調理師です。自身も20年以上同じ体重を維持中です。 もっと見る>>

サンキュSTYLEライターで調理師のacoです。お立ち寄りありがとうございます。

今日は、母から相続した資産のその後の話をしたいと思います。

私が相続したものの中に「田畑」と「森林」がありました。
そのうち水田は母が農協組合を通して、他の農家さんに作ってもらいお米で納品してもらう。という契約をしていたのでそのまま名義変更をして引き継ぎました。

問題は兄と「共同名義で相続した森林」

この「共同名義」がなかなかの曲者なのです。

共同名義の恐怖

母の資産の1つが、名前すら初めて聞いたくらい遠い親戚と共同名義になっている土地でした。
母が、子供のいなかった親戚からすでに共同名義だった土地を相続したようですが、役所では「現在の共同名義人の氏名と住所」が分からないとのことでした。

現在、母の生前からお声掛けくださっていた不動産業者が、土地を買い取るために名義人捜索をしてくれていますが難航しているようです。

そんなこともあるので、私たち兄妹は共同名義になった「山林」を早々に売却しました。
相続から3年以内の売却は減税の優遇もありますし、縁遠くなった後にどちらかが亡くなったら、相続する遺族が苦労しますからね。

共同名義の不動産は、できるなら「3年以内に」せめて「相続人が元気なうちに」手放すことをお勧めします。

久しぶりの確定申告と初めてのふるさと納税

土地の売却に伴い、結婚して初めて確定申告が必要となりました。13年ぶり、しかも今回限り。

そこで、先祖代々の土地を売り払った罪悪感を軽くするために、初めてふるさと納税をしました。納税先は子ども達に残せる返礼品がある自治体で、用途は「子育て関連事業」としました。

タミパンクラシック(奥州市)

戦後、あらゆるものを配給に頼っていた時代に「なんとか子供たちに、甘いくて美味しいパンをお腹いっぱい食べさせてあげたい」と考えたタミさんの溢れる愛情を引き継いだ、南部鉄器のパン焼器。

タミさんの愛情に魅かれたことはもちろんですが、家庭の温度センサー付きのコンロでも、キャンプ場の焚き火でも使うことができる優れものなので、以前から欲しいと思っていたのです。
ドーナツ状だからまんべんなく火が通りやすく、パンでもスープでも作れる上に、フタは裏返せばフライパンとして使えるという便利さ。

南部鉄器ですから、大切に使えば一生モノ。

釣り好きな息子が、将来これを持ってキャンプに出掛けてくれたらいいなと思います。

真珠の指輪(伊勢市)

母と祖母、両方から真珠のネックレスを譲り受けました。さらに出産祝いでいただいたピンクパールと合わせてネックレスが3本。
ところが、母も祖母も、もちろん私も真珠の指輪を持っていませんでした。そこで、真珠の指輪。

娘が大人になったら色違いの2本のネックレスと共に譲ることに決めています。

真珠を返礼品としている自治体は他にもありますが、伊勢は旅行好きな母の思い出の場所でもあるのでこちらにしました。

管理できない土地を手放すことで安らぎを得ました

土地を相続することは少ないと思いますが、経験として書かせていただきました。

たまたま、母の生前から何年も足繁く通ってくださっていた、不動産業者がいたので、速やかに事が運んだことは運が良かったです。
管理できないのに土地を持っていると、やれ伸び放題の草が迷惑だとか、不法投棄があるだとか、連絡が来ることがあります。その都度大変な思いをしてきれいにするには時間も労力もお金もかかりますからね、思い切って手放すことで、「あそこ大丈夫かな」と心配することもなくなり、心が安らかになりました。

憧れの調理器具と美しいアクセサリーが手元に残りましたしね。手放して良かったと思っています。

◆記事を書いたのは・・・aco
農家生まれの40代調理師です。普段は「簡単にできる」太らない習慣についての記事を書いています。

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