結婚11年目の主婦が選ぶ!小説で味わう「夫婦のカタチ」

2020/03/08
  • 3人育児をしながら等身大のおしゃれを楽しむママ。サンキュ!WEBにてファッション記事を担当中です。もっと見る>>

こんにちは!服が大好きな3児のママ。サンキュ!STYLEライターの木村麻衣子です。

服も好きですが、本はもっと好き。スキマ時間はついつい本に手が伸びてしまう、「読書オタク」でもあります。

今回は、「夫婦」がテーマの小説をピックアップ。共感?憧れ?あなたは何を思う…?結婚11年目の筆者が選んだ、ママ世代におすすめしたい小説を3冊ご紹介します。

『夫婦一年生』/朝倉かすみ

夫婦一年生 (小学館文庫)

あらすじ

北海道、札幌が物語の舞台。
仕事で出会った、朔郎と結婚したOLの青葉。新居のマンションで、料理や近所付き合いに奮闘する日々を送ります。
夫婦げんかや夫の両親が泊まりがけで来訪…などなど新婚生活に悪戦苦闘する主人公がフレッシュ!

ああ新婚!フレッシュな気持ちを思い出せる一冊

読んでいて、思わずムズムズしてしまうレベルの
「ザ・新婚さん!」な会話がくすぐったい小説。

ひょうひょうとした感じの文体で、ユーモアたっぷりな文章がおもしろい!
ふわっと幸せな気分になれる一冊です。

『赤い長靴』/江國香織

赤い長靴 (文春文庫)

あらすじ

結婚して十年の、子供がいない夫婦の生活のストーリー。14の章で成り立つ短編集です。
幸福な日常、静かで不安をはらんだ文章に引き込まれます!

諦めながら、それでも一緒に暮らし続ける。結婚10年目の夫婦を描いた一冊

もう好きじゃないからいらないの。と拒否しているのに、毎年クリスマスになると赤い長靴のお菓子を買ってくる夫。
悪意がない、ただの「モノ」であるその赤い長靴を捨てられずに、毎年ひとつずつ箱の中にしまい込む妻。
ううむ…結婚生活をうま~く例えているな…とじっくり考え込んでしまいました。

お互いわかっていない部分をさまざまに抱えながら、それでも毎日を続けていく。
「幸福と呼びたいような愉快さ」と、「はっきりした諦念」のくり返し。

夫婦の道は、ときに愉しくときに厳しく、とても滋味深いことよなぁ…。

『ヴィヨンの妻』/太宰治

ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

あらすじ

主人公は、遊び人の夫と二歳になる息子との三人暮らし。
夫がこしらえた借金返済のため、小料理屋で働きはじめますが…

こんな妻に私もなりたい!映画もおすすめな太宰の短編

「ヴィヨンの妻」は、太宰の代表的短編集の中の一編。短編なのでさくっと読めます。
遊び人のダメ男を夫に持ってしまった女性が、しなやかに強い人間に変わっていくストーリー。

主人公が、夫に向かって「私たちは、生きていさえすればいいのよ」とつぶやくラストシーンにシビれます…!
私の理想とする、しなやかな女性像です。

「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」というタイトルで、近年映画化もされています。
この配役が、わたしの想像とぴったり!原作と合わせて、映画も観ると2倍楽しめて◎。

「夫婦」がテーマの小説、筆者のおすすめをご紹介しました。
いろいろな夫婦のかたち、小説で味わってみてはいかが?

◆記事を書いたのは・・・ファッションライター木村麻衣子
3人育児をしながら等身大のおしゃれを楽しむママライターとして日々奮闘中。サンキュ!公式サイトにてファッション記事を担当中。
リアルなママコーデをインスタグラムで発信しています。

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