本当に必要?子どもにゲームやスマホをねだられたら【我が家の場合】
サンキュ!STYLEライターの朔花です。この春中1になったばかりの長男。ゲームが欲しい熱は小4に、スマホ欲しい熱は小学校の卒業式にマックスを迎えました。我が家ではどちらも禁止。その一番の理由は電磁波問題の予防原則の為。16歳以下の子どもにスマホの利用を控えるよう指導している国もあります。電磁波の問題は立証されている訳ではないので、ここでは「我が家で子どもに禁止している理由」として挙げています。各家庭では我が家とは別の見合わせる理由が挙がってくることと思います。多くは、「そのうちに時間を守らなくなるだろうから」や「ゲームばかりで勉強をしなくなるかもしれないから」などの理由が挙げられるでしょうか。
与える与えないは、各家庭の意向があると思います。今回は、【子どものゲームやスマホ欲しい熱が冷めた我が家の事情】を紹介しようと思います。
まずは、夫婦で共有できる考え方を
夫は「ゲームくらい良いんじゃない派」、私は先に述べたように「予防原則からできる限り持たせたくない派」。このズレを子どもが小さいうちから少しずつ詰めていきました。ゲームを少しはする夫に聞いたところ、何時間かゲームをした後には「また時間を無駄にしてしまった」と思うことも多いとのこと。夫と日常的にゲームについて話しながら、子どもたちが夕飯の後トランプなどしている姿を夫婦で見る際に「穏やかな時間やな」など声掛けしたりしているうちに、なんと夫は持っていたゲーム機を手放しました。理由は夫にとってゲームは何かを生み出すモノではなく、時間を不毛に使うだけだったと気づいたからのようです。夫がゲーム機を捨てたことで夫婦間の方向性がある程度決まったように思います。
仲間はずれにならない?
この問題はあたまをかすめます。でも、慎重に考えてみて、一緒にゲームをしないから、またはスマホで連絡が取れないから仲間はずれになる関係は、しがみつくようなモノなのでしょうか。子どもの世界では重要なことだと思われるかもしれませんが、我が家ではこの問題と与える与えないの問題は別として捉えています。
受け流すのではなく時間を決めて話し合い
我が家では今までに2度、話し合いの場を設けました。ゲーム熱がマックスになったときには、「ゲームが子どもの脳に与える影響を考えたら持たせられない」「ゲームをする時間を漫画でも良いから想像力を育む時間にして欲しいと思っている」ことを真剣に伝えました。結果息子は、「新刊の漫画を買ってくれるなら、ゲームは要らない」という答えを出すことに。
スマホに関しての話し合いは、「子どもの使うスマホに我が家のお金は出せない」「欲しいなら自分でお金を稼ぐようになってから」「未熟な子どもがスマホを持つことで巻き込まれる可能性のある問題」「スマホがなくても連絡が取りたいと思われる人間になることの重要性」を伝え、これはあくまで現在のお母さんの意見であり、あなたはあなたの意見を出しなさい、と話し合いは締めくくりました。次の日、息子が私にこんなことを言ってきました。「今日は午後からサイクリングして、色んなモノや風景を見てきてん。新しい趣味ができたわ。こんな趣味の中1おるかな。すごくない?」真剣に話せば、伝わるものがあると実感した瞬間です。
ゲームやスマホのない我が家の夜時間
今、息子は一眼レフにハマっています。説明書を読んであれこれチャレンジして自分らしい写真を撮ることに夢中になっています。夜は父親と将棋をしたり、妹と回り将棋をしたり笑い声が絶えません。夫曰く、私は種をまくのが上手いらしく、何だか知らないうちに丸め込まれているとのこと。丸め込んでいるつもりはないのですが、自分の中でブレない指針があるからこそ、それを丁寧に伝えることに手抜きはしません。
持たせるにしても、親の意向を伝えるにはまずは向き合うところからではないでしょうか。伝えたいことがある時に私が使う手法は、「まあそこに座んなさい。これから大切な話をします。まあまあ、まずはこれでも飲んで」と好きなジュースを出し、話し始めます。年齢を重ねるほどに話し合いは困難になるかもしれません。でも、親でありながら一個人、子でありながらも一個人のスタンスで、歩み寄ることができるといいなと思います。
◆記事を書いたのは・・・ 朔花。
なんちゃって古民家住人。薬草コーディネーター。モノを増やさないインテリアを楽しんでいます。