【親が脳梗塞】あなたは気付ける?生死を分けるサインとは
サンキュ!STYLEライターの朔花です。
先日、父が脳梗塞になりました。これまで脳梗塞という病気に関わったことがなく、とても慌てたというのが正直なところでした。もしあの時気づいていなければ、現在の結果はなかったと思います。私が体験した父の脳梗塞のまえぶれについて、ご紹介します。(あくまで一例ですが、予めこういった例があると知っているのと知らないのとでは全く違うと思いご紹介させて頂きます。)
サインその1「呂律が回らない」
午前10時半頃電話をかけました。普段は起きている時間帯です。私が話しかけると寝起きのような反応。「あー」「うーん」などもごもご言うので、寝ていたのか確認したところ、「いいや」と答えます。渡すものがあるからこれから持っていくね、と伝えると「11時半に友人と食事をするから外出する。それまでに来てくれるなら受け取れる」との返事。11時には着くと伝えて電話をきりました。
サインその2「話が支離滅裂」
自宅に着くと鍵がかかっており、不在。時間は11時前。電話をすると友人との約束の店にいるとのこと。「店の駐車場で待ってるから」と何度も父は言います。ですが、お友達との約束の邪魔になるからポストに入れておく、と伝えても「もう着くか?」と聞いてきます。話が全く噛み合わなかったのですが、耳が遠くなってきたのかもしれないくらいに思い、電話を切り、ポストに荷物を入れ帰ることに。
サインその3「物事を認識できない」
帰宅途中、スーパーで買い物をしていると兄から電話。「駐車場で待ってる」と父から電話があり、支離滅裂なことを話している。一度見に行ってくれ、とのこと。
後から分かったのですが、私との出来事と認識できず、兄以外にもいろんなところに電話していました。
サインその4「視線が合わない」
お店について父に会うと明らかに表情がおかしかったのを覚えています。顔がいつもと違いました。お友達に確認したところ、飲み放題のドリンクがコップから溢れているに止めないなど、異常とのこと。話しかけても視線が合いません。その場ですぐ救急車を呼びました。
サインその5「空間認識ができない」
救急車到着までにも店内をふらふらと歩き、その際壁を認識できないようで、当たっていました。
「本人はおかしいと気づいていない」
今回1番怖いと思ったのは、「本人はおかしいと気づいていない」ということです。気づかずに友人との約束にいき、食事もしようとしていました。
「電話では気づけなかった」
何度か電話した際におかしいな、と思いながら異常には気づけませんでした。高齢だから耳も遠くなる、少々受け答えがおかしくなるのもあること、と思ってしまいました。少なからず正常バイアスが働いていた、と言えざるを得ません。
遠方の場合の連絡体制
帰省の際などに、近隣の方に連絡先の交換をお願いするのも大切だと思いました。何かあったと思われる時に近くにいなければ対応できないこともあります。
今回の私の体験では、色んなことが重なった結果、運良く父は助かりました。脳梗塞は死因のトップにも上がってくる病気です。備えあれば憂いなし。想定しておくことは安心にもつながるかと思います。
◆記事を書いたのは・・・ 朔花。
なんちゃって古民家住人。薬草コーディネーター。モノを増やさないインテリアを楽しんでいます。