【オススメ本】10分あれば読了!なのに人生への影響力が半端ない本
年間約300冊の本を読むサンキュ!STYLEライターの朔花です。新型感染症の影響で気持ちが鬱々とする日々を送られている方も多いかもしれません。私自身も緊急事態宣言の中、これまで日常だったことができず、人との触れ合い・語り合いのない毎日を過ごしています。そんな中、図書館で取り寄せた本が「晴れてよし、降ってよし、いまを生きる〜京都佛光寺の八行標語〜」その魅力とは。
「晴れてよし、降ってよし、いまを生きる〜京都佛光寺の八行標語〜」
題名からも分かる通り、京都佛光寺の「標語」を集めた写真集となっています。「標語」と聞くとなんとなく押し付けがましいお説教が書いてあるんじゃあ?なんて思う方もいらっしゃるかも。かく言う私がそうでした。中身を確かめてみたい、新たな自分に出会えるのではないかという錯綜する気持ちの中、読むこと10分。そう、なんと10分あれば読めてしまうお手軽感のもと読了したらば、、、なんとも言えない余韻。もともとはツイッターでつぶやかれたある日の標語が話題になり、書籍にもなったようです。
「ひと月待てた 手紙の返事 メールになって一週間 LINEなって 一時間? 待てなくなってる せわしないね」
ドキっとしませんか。私は一瞬ひるみました。自分の外にある大きな枠にはまって日々過ごしているのではないか、自分の中の正解は選択ミスである可能性をはらんでいるのではないか。目が覚めた感覚におちいりました。
見所は八行標語だけではない
読んで気づく方はある場所にゆかりのある方かもしれません。一枚一枚の写真に撮影場所は記載されていないのですが、京都の風景なんです。それもごく日常的な場所。私は住まいが京都なので、この写真を見て標語を読むことで、よりダイレクトにメッセージが伝わったように思います。ハレ(特別)の出来事に目を向けるのではなく、全てはケ(日常)の積み重ねの中にあり、誰でもいつでも改め直すことができるんだという温かい気持ちをもらえたように感じました。読み終えた後、あなたに残るものは何でしょうか。
◆記事を書いたのは・・・ 朔花。
なんちゃって古民家住人。薬草コーディネーター。モノを増やさないインテリアを楽しんでいます。
参考文献:佛光寺/著 「晴れてよし、降ってよし、いまを生きる〜京都佛光寺の八行標語〜」( Gakken)