【オススメ本】本当に2013年出版なの?気候危機を真正面から捉えた愛に溢れた本

2021/02/09
  • なんちゃって古民家住人。雑貨のVMD&バイヤーを経て、現在主婦。そして二児の母。もっと見る>>

年間約300冊の本を読むサンキュ!STYLEライターの朔花です。私が生きた43年を振り返っただけでも気候が大幅に変化していることは素人レベルでも実感しています。では、世界規模で気候危機を考えたら?知らずに過ごす今日までと、知って過ごす明日からは、きっとあなたの中で弾けるものがあるはず。

「世界がもし100億人になったなら」

私がこの本に出会ったのはほんの偶然からでした。「世界がもし100人の村だったら」を検索していた時に一緒にヒットしたからです。題名似てますね。「100人の村」シリーズも全ての読破。小6の息子にもオススメして読んでいます。では、今回紹介する「世界がもし100億人になったなら」はどんな本でしょうか。

2013年出版の本を2021年に読む

読み進めるうちに、これはいつ書かれた本なのか、途中で出版年を確かめたくなりました。2013年出版。絶句。2021年の今まさにこの本の中に書かれたことが起こっている。読み進めてもハッピーエンドが見当たらない、八方塞がり。そして、本の冒頭にあるように「これは、わたしたちについての本です。」誰も逃れることのできない「わたしたちにの失敗」「地球規模の危機」についての本でした。

愛に溢れた本なのか

実際に読んだことのある方からは問われるかもしれません。愛に溢れた本なのか?少なくとも私にはそう感じたと答えるしかありません。事実を真正面から投げつけ、希望をことごとく砕く本だと言う方もいるかもしれません。でも、その事実を数多くの人が知ればどうでしょうか。少なからず現在SDGsの話題はマスコミでも取り上げられ、日本も世界のその流れに引っ張られているように感じます。希望の兆しは見え始めています。この本は、愛を求めた最期の訴えのように感じてならないのです。

他人事ではない気候危機を知る

私には子供がいる。あなたにもいるかも知れない。私には大切な友人がいる。あなたにはどうですか?大切な人と大切な未来を共有するためには何をすべきか。まずは知ることからしか始まらない。2021年、ぜひ読んでほしい一冊です。

◆記事を書いたのは・・・ 朔花。
なんちゃって古民家住人。薬草コーディネーター。モノを増やさないインテリアを楽しんでいます。

参考文献:スティーブン・エモット著「世界がもし100億人になったなら」出版マガジンハウス

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