「#被災地農家応援レシピ」イベントに参加して感じた食育の大切さ

2020/01/24
  • 整理収納アドバイザー。整理収納ライターとしてお片付けや時短家事に関する情報を発信しています。もっと見る>>

整理収納アドバイザーでサンキュ!STYLEライターの藤野ことです。

「#被災地農家応援レシピ」というボランティア活動をご存知でしょうか?
聞いたことがない人もいるかもしれないので、活動については後述します。

先日「#被災地農家応援レシピを作る会」のイベントが開かれました。
イベントに参加した子どもたちの楽しそうな笑顔を見て、私は「食育」の大切さをあらためて実感。

というわけで、ここでは私がイベントを通じて「食育」について感じたことをお伝えします。

「#被災地農家応援レシピ」ってなに?

「#被災地農家応援レシピ」とは、2019年の台風19号で被災した農家さんを応援するために、みんなで被災地の野菜や果物を買って、シェフたちが公開した料理を作って食べて、被災地の農家さんを応援しよう!という活動です。

南仏に住む神谷隆幸シェフのTwitterでの発信がきっかけで始まりました。「#被災地農家応援レシピ」とタグ付けし、作った料理をSNSにアップして、応援の輪を広げています。

私はライターとして、このボランティア活動のレシピブック制作に携わっています。

家庭内で子どもの「料理を手伝いたい!」を叶えるのは難しい

母と娘を作る巻き寿司
Hakase_/gettyimages

普段、子どもが「一緒に料理したい!手伝いたい!」と言ったとき、「いいよー!じゃあ、これやって、あれやって」と言える親は少ないのではないでしょうか?

だって、子どもに手伝わせたら、いつもの2倍も3倍も時間がかかりますから。包丁なんて持たせようものなら、危なっかしくて見ていられません。いや、見てなきゃいけないので、取り上げたくなってしまいます・・・

「よほど余裕があるときでない限り、料理中は子どもに手出ししてほしくない」

これが親の本音かなと思います。もちろん私もそうでした。
でも、子どもは小さいときからキッチンに入りたがるし、面倒だなぁと思ったことが何度もあります。

幸い、息子が通っていたのはとても食育に熱心な幼稚園。
畑の野菜を収穫してそのまま食べたり、料理人のパパ(または料理が得意なママ)が魚をさばくのを間近で見たりと、親が教えなくてもいろいろな食の経験ができたので、本当に感謝しかありません。
そのおかげなのか、中学生になったいまでも、たまにお料理だけは手伝ってくれます。

包丁を握るのが初めてだった子どもたち

今回おこなわれた「#被災地農家応援レシピを作る会」のイベントに参加した子どもは4〜6歳の5人。
みんな包丁を握るのは初めてでした。ママに聞いても「普段、お料理をやらせたことはほとんどない」とのこと。

このイベントの特徴は、「プロの料理人と一緒にシェフのレシピで料理が作れること」。
レシピを考案したシェフや料理研究家ご本人と一緒に料理でき、サポートするのもプロの料理人です。

これ、サラッと言っていますが、すごいことだと思いませんか?
「包丁を握ったこともない子どもがプロに料理を教えてもらえる」機会なんてめったにありません。

親にも子どもにも笑顔が生まれるのが「料理」

家庭だと、親が1人で子どもの料理サポートをするのは難しいですよね。付きっきりになると、肝心のお料理が進みませんから・・・。

でも、こうしたイベントならば親も安心です。子どもの料理のサポートに手いっぱいでも、ほかの参加者がお料理を進めてくれて、絶対に出来上がりますからね。みんなでお料理することのメリットです。

家ならば叱られそうな「つまみぐい」もOK!!!
普段は食べないような生の葉物野菜も「苦い・・・でも美味しい!」なんて言いながらつまみぐいしていました。

親の心の余裕が伝わるのか、子どもたちはずっとニコニコしながら楽しそうにお料理に参加。途中で飽きてプレイルームで遊ぶ子は1人もいません。本当にみんなお料理に夢中でした。

シェフ監修のもと「自分たちで作ったお料理」ですから、美味しくないわけがありません!
どの子も「美味しいね」と言いながら、笑顔でパクパクと食べていました。もちろん完食。
もしかしたら、苦手な食材が食べられるようになった子もいるのかも・・・?

被災地農家を応援するだけでなく「食育」にも貢献

今回のイベントの主役は子どもたちと言っても過言ではないほどの活躍ぶりでした。
そんな子どもたちの姿を見ていると、親子で笑顔になれる料理っていいなとあらためて実感。

被災した農家のことを思い、楽しくお料理して、みんなでワイワイしながら作った料理をいただく。
料理する「楽しさ」や食べる「幸せ」が、子どもたちに伝わっていることを願います。
被災地のために開催したイベントでありながら、食育にも貢献できたのではないかと思いました。

だからといって、これからは毎日家庭でも子どもとお料理してください!とは言いません。
だって、私も息子が小さい頃はそんな余裕なんてなかったですから。

もし子どもに食育を!と考えるならば、お近くの子ども料理教室や今回のようなお料理イベントに参加してみるのも悪くないんじゃないかと思います。お料理なら親子で楽しめますし。
そして、子どもが「お料理したい!」と言ったときに、毎回じゃなくていいので一緒に作ってもらえたらいいなと。

この記事をきっかけに、食育について考えてもらえたら嬉しいです。

イベントの詳しい内容はこちらをご覧ください。

◆記事を書いたのは…藤野こと
整理収納アドバイザー、ライター。資格を活かして、快適に過ごすための家事・収納の仕組みづくりを考案中。整理収納のノウハウと主婦の知恵を発信しています。

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