コレを変えたらいつものごはんがグレードUP⁉ごはんをおいしく炊くためのシンプルなコツ

2021/09/09
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。米どころ新潟県へUターンした、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

いつも我が家では、地元で採れたコシヒカリを炊いて食べているのですが、新米に切り変わる直前の頃のお米の味って、だんだん落ちていきますよね…

「新米まであと〇日くらいかな?」といって今年の出来を楽しみにしているのですが、できれば新米が届くまでも今のお米をおいしく食べたい!

そう思って試してみたある方法で、それまでよりもおいしく炊飯できるようになったのです!この記事では、あるひと手間でおいしくごはんが炊ける方法をご紹介しています。

何かを加える方法ではありません

おいしく炊く方法として、みりん・酒・はちみつなどを加える方法がよく紹介されることがあります。アルコールが含まれているものは、炊飯中に蒸発することでぬか臭さを飛ばしたり、糖分を含むものは米の表面にツヤを出して甘味を高めてくれる働きが期待できます。

筆者も試したことはあるのですが、1日分のごはんを朝炊いて夜まで保温する生活スタイルなため、保温によってごはんが黄ばむのが気になってあまり取り入れていません。ちなみに、保温中に黄ばむのは「アミノカルボニル反応」と呼ばれ、ごはんのタンパク質と糖が反応して色が付く現象で、おいしさには影響しないとされています。はちみつやみりんの場合は、糖が多く含まれるので通常よりも時間が経つと黄ばみやすくなるのです。

必要なものは、お米と水のみ

そのほかにも、寒天やオリーブオイルを加えたり、氷を加えて炊飯時の温度上昇をゆっくりにする方法などもありますね。

いくつもの方法を試したことがあったのですが、それ以外の方法として【お米と水の重量を計る】ことにフォーカスしてみました。

通常は、炊飯器を買った時に付属しているお米用の計量カップを使ってお米を計り、炊飯器の内釜の線に合わせて水を入れて炊いています。が、筆者はデジタルスケールを使って重量を正確に計ることにしてみたのです。

ポイントは「きちっと」!

まずは、デジタルスケールの電源を消したままお米の計量カップをのせます。その後、電源を入れて0であることを確認したら、素早く計量カップにお米を詰めます。手で平らにならし、デジタルスケールに再度のせます。

この時、1合(180mlカップ)分は150gになります。

次に、大きめのボウルをデジタルスケールにのせて0表示にし、計ったお米を移し入れて何度か水洗いします。その後、ボウルごとデジタルスケールで重さを計ります。お米1合につき、炊飯時に必要な水の量は220ml(お米の重量の約1.5倍)が適量とされています。水を含んだお米の重量になっているので、それを踏まえて足りない量の水を追加して調子し、炊飯釜へすべてを移して炊きます。

例:お米1合(150g)+水220ml=370g
2合(300g)の場合は水が440ml必要なので、総量740gが正解です◎


何度か計るとわかるのですが、計るたびに数十gの誤差が生じることに。そのことで、お米に対する水の割合が変わってしまうので、筆者の場合は「おいしくない」と感じていたのかもしれません。

とても基本的なことではありますが、お米が十分に水分を吸って加熱され、程よく水分が蒸発し、蒸らされることによってふっくらとした理想的なごはんが炊きあがります。そのために、改めていつもの計量を重量で計ってみることで、自身の計りグセに気付くこともあります。(筆者の場合は、お米の量が多くなる傾向に…)

ぜひ、グラムをきちっと計ることを意識して、おいしいごはんを炊いてみてくださいね!


※ この記事では、白米を炊く時について言及しています。お米の乾燥・精米・保存状態などによっては、この限りではありませんのでご了承ください。お米が古かったりにおいが気になる場合は、他の方法をおすすめします。



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
年長の女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、地元のケーブルテレビの食育番組に出演しています。
食べること、料理すること、喋ることが好きです。

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