何でこんなもの作っちゃったの？現管理栄養士が小学校で実際に作った3品を振り返って感じたこと

こんにちは。現在はフリーの管理栄養士、小学校当時は単なる食いしん坊だった、サンキュ！STYLEライターのゆかりです。

筆者は、3人兄弟の長子として3世代同居で暮らしていたこともあり、食事の時間はおかずの争奪戦、好きなメニューはおかわり合戦をしていたことも…

今振り返ると、食べることだけでなく、作ることにも興味を抱いて挑戦していたことを思い出しました。それは、小学校高学年になったら必ず所属しなければならないクラブ活動。
「料理クラブ」に所属することになり、そこではそれまで食べたり手作りしたことのない料理と出会うことに！

この記事では、当時小学6年生でも作ることができた料理についてご紹介します。

その1：ニョッキ

ニョッキは、じゃがいもと小麦粉で練って作られるイタリア料理で、当時は名前も形も味さえも未知の食べ物でした。
一緒のグループにいた女子のうちの1人が提案し、作ることに決定！
本来はクリーム煮にしたりパスタソースなどに絡めて食べるのですが、何も知らないがゆえにニョッキを単体で食べることに…

今でこそ、インターネットで瞬時に調べたり、レシピがたくさん紹介されていますが、30年くらい前には図書館や家にある本で調べるのが精いっぱい。まさか、ソースが必要な料理だとは誰も知らずに作ったのでした。
いくらか塩を混ぜたと思うのですが、それだけで食べるにはあまりにも寂しい味付け…
上手くできたのかどうかもわからず、グループ全員で黙々と完食した覚えがあります。

その2：ビスケット

市販でよく見かけたり、おやつとして食べられることのあるサクサク食感のビスケット。
ビスケットは買うものだとしか思っていなかったので、図書館の料理の本でフライパンを使って手作りできることを知った時にはとても興奮しました。
ビスケットについては、筆者の提案で作ることが決定！

上手にできたのか、味がどうだったのかはよく覚えていませんが、作れたことに感激した記憶は残っています。
今でこそ、某ファーストフード店のメニューで有名なホットビスケットが認知されていますが、そちらではない薄焼きのビスケット。折をみて、再度作ってみたいと思います。

その3：チョコレートブラウニー

筆者が所属していた料理クラブでは、調理室にたった1台しかオーブンがありませんでした。そのオーブンを使えるのは輪番制。初めて順番が回ってきた時に、他のメンバーの提案でブラウニーを作ることが決定！

筆者の自宅にはオーブンが無かったので、触ることすら初めてのオーブン。しかも、ブラウニーもニョッキ同様に初めて耳にする言葉で、果たしてどんなものができるのか不安の方が大きかったと思います。
初めてのオーブンに初めてのブラウニー。どんなものができるかと思いきや、初挑戦にして大成功！

ココアケーキとも呼べるブラウニーを味わい、オーブンでケーキが焼けたことに感動した記憶があります。当時は、オーブンを魔法の調理機のように感じていました。

小学生でもレシピがあれば、何でも作れる！

当時は、自宅で食事の手伝いを少しするくらいで、味噌汁、炒め物くらいの簡単なものしか作るスキルが無かった筆者。
小学校の料理クラブでは、メニュー選びと調理はすべて児童に任せられていたので、レシピ頼みではありながらも子どもたちだけで完成させることができたのです。

すべて一人でこなしたわけでなくメンバーと協力した結果ではありますが、今振り返るとそういった経験はもっともっと積んでいった方が良かったのではないかと感じました。
当たり前に手に入る既製品の味に親しむのもいいですが、自分の手で作り出すことができることを体感することで、自分の可能性や興味を広げることもできるからです！（もしかしたら、筆者にとってこれらが管理栄養士になる原体験だったのかもしれません。）


我が子はまだ小学校に入学していませんが、「何歳だからできる」「何歳だからできなくても仕方ない」と決めつけず、興味を持たせたり、積極性を見せた時にはどんどん料理に触れさせていきたいと思います。
子どもが管理栄養士にはならなくても、料理や食べることに興味を持って成長してくことで、将来的に健康的な生活を送ることに繋がることを願って。

★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士＆食生活アドバイザーのゆかり
年長の女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、地元のケーブルテレビの食育番組に出演しています。
食べること、料理すること、喋ることが好きです。