ダイエッターが食べるべきは「イモ」⁉生でシャキシャキほんのり甘い、管理栄養士おすすめのイモを紹介!

2021/11/13
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。食欲増進中なサンキュ!STYLEライターのゆかりです。
おいしいものが増える季節、ダイエッターにとっては厳しい季節ともいえますね…

ダイエット中に「イモ」が役に立つ、といったら驚く人も多いのでは?
じゃがいもやさつまいも、長いもなど、イモにも多くの種類がありますが、とある「イモ」にはダイエットに役立つ成分が豊富に含まれているのだとか!

この記事では、管理栄養士である筆者がそんなイモの魅力について紹介します。

秋から冬にかけてが旬!

じゃがいもは春と秋頃に収穫され、新じゃがor貯蔵されたものが通年出回ります。さつまいもは秋に収穫されて貯蔵したものが春頃まで出回り、長いもはじゃがいもと同じく年に2回の収穫期があります。

これらのイモに共通するのは、どれもでんぷんを多く含んでおり、火を通すとホクホクやねっとりとした食感に変わること。この中では、消化酵素を豊富に含む長いもだけが生のまま食べることができますが、トロトロとした粘り気があるのが特徴です。

今回おすすめするイモは、これらのイモとは違い、秋~冬にかけての短い間に出回り、でんぷんがほとんど含まれず、代わりに「イヌリン」という食物繊維が多く含まれているのです。そのため、低カロリーなのはもちろん、様々な健康効果も得られるのです!

イヌリンには、糖や脂質の吸収を抑えて血糖値の上昇を穏やかにしたり、胃から腸への食物の移動をゆっくりにすることで満腹感を持続させる作用が期待できます。さらに、ビフィズス菌などの善玉菌を増やして便通を改善する作用も!食物繊維の中では、腸内での利用率が非常に高く、効果的に腸内環境を整えてくれるといわれていますよ。

生でも加熱でもおいしい!

我が家ではイヌリンを多く含むイモを育てていないので、いつも栽培している人からいただくことが多いです。
栽培といっても特別な手入れが必要なく、プランターや庭に植えておくだけで育ち、荒れ地でも野生化するほど生命力が強いのだとか。

写真は、やや大きめサイズのもの。見た目は、しょうがに近いかも…
こんな見た目をしていますが、軽く皮をこすり洗いして皮付きのまま生で食べることができるのです!食感はサッと加熱した輪切りのれんこんを思わせるようなシャキシャキ感、風味はごぼうに近い感じ。ショ糖(砂糖の主成分)も含まれているので、ほんのりとした甘さを味わうこともできます。

個人的には、薄切りにしてポン酢に漬けるのが好みの食べ方。ほかにも、くるみ味噌を付けてサラダ感覚で食べるのもおいしかったですよ。

一般的には、生以外にも漬物、煮物、きんぴらなどの炒め物、オーブン焼きにしてバターと合わせるといった食べ方もあり、揚げ物や味噌汁の具にするなど、どんな料理にも使いやすい食材です。

ダイエットだけでなく、健康維持にも◎

ここまで紹介してきたイモの正体は、『菊芋(きくいも)』!

“天然のインスリン”と称されることもあるので、健康茶として知っていたり、乾燥チップスや粉末でなじみのある方もいるかもしれませんね。
生鮮品としてスーパーに並ぶことは少ないので、道の駅や農家さんの直売所で旬の時期に探すか、こういった加工品を利用してみるのがおすすめです。

全体に薄い黄褐色で芽の部分だけうっすら紫色になっている白色種と、全体的に紫色をしている紫色種(フランス菊芋)があり、後者の方がより多くのイヌリンやポリフェノールが含まれているといわれていますよ。

世界三大健康野菜の1つでもある菊芋。見かけることがあれば、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
年長の女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、地元のケーブルテレビの食育番組に出演しています。
食べること、料理すること、喋ることが好きです。

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