猛暑を乗り切っても安心しちゃダメ!涼しくなってからの体調不良に効果的な対処法とは?

2022/08/14
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。今年は夏バテ知らずで過ごせた、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

みなさんは、暑い時期に体調を崩す「夏バテ」はご存じだと思いますが、「秋バテ」という言葉も聞いたことがあるでしょうか?

この記事では、管理栄養士である筆者が、涼しくなってから体調を崩さないためのコツをご紹介します。
今すぐ積極的に食べてほしい食材についても触れているので、参考にしてみてくださいね。

「秋バテ」とは?

だるい、疲れやすい、集中力が続かない、食欲がない、胃がもたれやすい、よく眠れない、頭や肩が痛い、めまいがする、便秘や下痢が続くといったいわゆる夏バテ症状。これらが、暑さが落ち着いて涼しくなるころに現れることを「秋バテ」と呼びます。

原因は、
・夏の間の冷房や冷たい物の取りすぎ
・秋の朝晩の寒暖差や長く続く雨などの低気圧の影響
などによって、自律神経が乱れたり血行不良が起こることだと考えられています。

対処方法は?

まずは、体の冷えをとることが大切です。
夏の間は敬遠されがちな湯船につかる入浴が一番おすすめです。湯上りに汗をかくのが嫌な人は、ぬるいと感じるくらい(目安は38℃)に設定し、15~20分つかってみましょう。それが難しい場合は、洗面器やバケツなどに足首がつかるほどのあつめの湯を張り、体がポカポカとするくらい足湯をしてみるのもいいですね。

ほかにも、30分くらいの軽めに体を動かすウォーキングなどを毎日続けてみるのも◎。

次に、冷たい飲食物を避け、常温か温かいものをとるようにしましょう。
水分が多い夏野菜は生のまま食べると体の熱を下げてくれます。秋になったら(なる少し前からは)、加熱することで体を冷やす作用を抑えて食べるようにしたいところです。
なお、加熱するだけでなくネバネバ食材や水溶き片栗粉を使ってとろみのついた料理にすれば、冷めにくく胃の中で温かさも続きやすくなるので試してみてくださいね。


そして、自律神経の働きを回復させるためには、バランスのよい食事も重要です。肉・魚・卵・大豆などのたんぱく質、ビタミン豊富な色の濃い野菜は欠かさずに組み合わせるといいでしょう。
中でも、代謝をスムーズにしてくれるビタミンB1が豊富な豚肉、たらこ、うなぎなどがおすすめ。ビタミンB1の吸収と効果を高めてくれるにんにく、ねぎ、にらなどの香りのある野菜も合わせると効果UPが期待できますよ。

また、消化機能が落ちている場合は、やまいもやかぶなどの消化酵素が含まれているものを生で食べてみてくださいね。(※ 先述の提案と矛盾しますが、これらは夏野菜ではないことと、大量に食べなければ悪影響は無視できます)

リラックスを取り入れることも忘れずに!

ご紹介した対処法以外にもぜひ加えてほしいのが、ストレスをやわらげるためのマッサージや深呼吸など。
これらはリラックス効果があるとして知られていますが、心身をリラックスさせることで自律神経の安定も望めるのです。もちろん、それ以外に自分が心地よく感じ、気持ちが落ち着く方法もOK。


ついつい忙しいと後回しにしがちな自分の体。
厳しい暑さにさらされた私たちは、自分が思っている以上にストレスを受けてダメージが蓄積されています。

ぜひ、症状を感じる前に予防としても実践してみてはいかがでしょうか?



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeで食育チャンネルを運営しています。

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