電子レンジで温める以外にもあった!湿気た「おせんべい」をおいしく食べる方法【3選】

2022/09/14
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。しょっぱい系おせんべいが家に常備されている、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

大袋入りのおせんべいって、開けてから早めに食べ切らないといつの間にか湿気ていた……ということ、ありませんか?
そんな時、温めてパリッとした食感を復活させる方法がありますが、それ以外にもいろいろな使い道があるんです。

この記事では、「湿気たおせんべいの活用法」をご紹介します。間食としてだけでなく、料理食材としても使うことができますので、ぜひレパートリーを広げるのに役立ててみてくださいね。

どうして湿気やすくなるの?

そもそも、なぜおせんべいは湿気てしまうのでしょうか?
それは、おせんべいがとても乾燥した食品であることと関係しています。

一般的なおせんべいの水分量は、5%前後。
それに対して、室内の水分量を表す湿度は大体50%前後(環境や季節によって大きく変動あり)。
とくに、大袋に個包装でいくつも入っているタイプの場合、大袋が湿気を通しにくい素材であっても個包装はそうでないことがあります。そのため、大袋を開けてしまうと個包装内に空気中の水分を通しやすくなり、中のおせんべいが水分を含んで湿気てしまうのです。

湿気たおせんべいは、特徴的なバリッとした食感が失われ、フニャッとしておいしさが感じられにくくなってしまうことに……(もともと水分量の高いぬれせんべいは例外)

こんなにあった!湿気てもおいしく食べる方法

元のバリっとした食感を取り戻したいのであれば、電子レンジで温めればOK!

袋から取り出し、皿に広げてラップなしで、片面20秒ずつ加熱してください。
(袋に入ったままだと、開封していても仕上がりはイマイチ。足りなければ5秒ずつ追加を。)


それ以外には、料理の食材として使う方法があります。

いろいろとありますが、中でも
・パン粉や揚げ玉の代わりにする
・米を炊く時に加える
・汁物の浮き身にする
といった使い方がおすすめ!

実際に使ってみると……

いくつかある使い道のうち、「米を炊く時に加える」方法について写真付きで紹介します。

今回、使用したのは黒豆入りのやや硬さのある醤油おせんべい。
袋の上から割れるだけ割り、割りにくいものは箸をさかさまに持って突いて砕きました。

米を研いで適正ラインまで水を入れ、袋を開けておせんべいを加え、通常通りに炊飯するだけ。

炊き上がりは、まったくおせんべいの存在感がなくなり、むしろ赤飯のような見た目になりました。
炊けたおせんべいの部分だけ食べると米よりもやわらかい食感ではありますが、混ぜて食べると違いは気付けないほど一体化。

米1合に対して1枚だと、少し混ざった感がある程度なので、お好みで加える割合を増やしてもいいかもしれません。
おせんべいに味はついていますが、炊き込んでしまうと塩気はほぼ感じないので、ごましおをかけるとおいしいかもしれません。(普通にたらこと食べても問題ありませんでしたよ)

おせんべいの可能性は無限大!

ほかにも、揚げ物の衣として使った場合、元のおせんべいよりも硬さが出て、ガリガリとした食べごたえのある食感が楽しめました。(かけらが大きいほど油を吸う量が増えるので、ヘルシーにしたいのであれば麺棒やすりこ木で細かくすることを推奨)

また、味噌汁に麩の代わりに大きめに砕いて加えると、水分を吸って少し膨らみ、フニュっとした食感が楽しめました。麩や油揚げよりも、少し噛みごたえのある食感です。
何も言わずに食卓に出したら、誰もおせんべいだとは気づかないはず。


ぜひ、おせんべいを手軽な料理食材として活用してみてはいかがでしょうか?



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeで食育チャンネルを運営しています。

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