妊婦も恐れる「出産を超える痛み」が特徴!熱中症だけじゃない、暑い時期こそ注意が必要な病気とは?

2024/08/14
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。出産時に痛みで叫びまくった、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

世の中には、いろいろな痛みが存在しますが、その中でもとくに強烈な痛みが起こる病気があります。
しかもその痛みは、出産の痛さを超えるほどつらいのだとか!

この記事では、管理栄養士である筆者が、暑い時期にリスクの高くなる激痛をともなう病気についてご紹介します。
少しでもリスクを下げる食生活などにも触れているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

暑い時期に気を付けたいのは、熱中症だけじゃない!

暑さが厳しくなると、熱中症を心配して体を冷やしたり、水分やミネラルをこまめにとるようにしている人も多いのでは?

熱中症は命にも関わるため、予防するのは必須ですが、ほかにも暑い時期に気を付けてほしい病気があります。
それは「尿路結石(※)」です。

尿の中の尿酸などが結晶化し、腎臓・尿管・膀胱・尿道などに詰まったときに痛みなどの不快な症状を引き起こします。

尿路結石の痛みについては、出産と尿路結石のどちらとも経験がある人に言わせれば、よっぽど尿路結石のほうが痛い、とのこと。(痛みの程度は同じであっても、持続時間が長くてつらいという意見も)

じっとしていても背中やわき腹などに長時間の痛みが生じ、吐き気や冷や汗がともなうこともあり、七転八倒の痛みと表現されるほどつらいのだとか。

※……詰まった場所によって、腎結石や尿管結石などとも呼ばれています。

その病気のリスクを高めるNG生活習慣&予防法

そんな尿路結石は、食環境が豊かになっていくとともに増加傾向がみられます。
男性の7人1人、女性の15人に1人が生涯に発症するとされており、再発率が高いことも特徴の一つです。

おもな原因には、暴飲暴食、遅い時間帯の飲食、肥満、運動不足などがあります。
また、肉などの動物性たんぱく質には尿酸に変化するプリン体が多く含まれるので、そういった食品に偏って食べることも病気のリスクを高めてしまうことに。

それ以外にも、尿中の成分の濃度が高くなることも避けなければなりません。
とくに、脱水作用のあるアルコールをたくさん飲んだり大量に汗をかくようなときには、その前中後に十分な水分摂取(カフェインを含まない水、麦茶などがおすすめ)が必須です。

暑い時期も健康に乗り切ろう!

尿中のpHも結石の発生に関係していて、尿をアルカリ性に保つことも大切。海藻、野菜などを積極的にとるとアルカリ性に傾きやすくなり、結石の予防に効果があるといわれていますよ!

出産の痛みで散々な思いをした筆者にとって、それ以上につらいと言われている尿路結石は絶対に避けなければなりません。汗をかきやすい時期には、いつも以上に水分だけでなく、海藻や野菜を食べるように心がけるようにしているのです。

ぜひ、これを読んだみなさんも尿路結石の予防のため、ご紹介した内容を取り入れて生活習慣を改善してみてくださいね!

参考

尿路結石症診療ガイドライン第3版 |医学図書出版



★この記事を書いたのは・・・管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり

小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeチャンネルを運営しています。

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